From flowery bowers

□第2章
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「ちーっす!」
「あ、山本君おはよう!」

それからほどなく山本が来て、予鈴直前に獄寺が登校してきた。山本はもう野球部に入って、しっかり朝練まで出てるから感心するよな。

獄寺も、初日早々サボってたけど……今日からは真面目に(?)出るみたいだ。

ちなみに獄寺の席は……チュン太の二つ前だった。そういえばあいうえお順だからな。
つまり俺とチュン太と獄寺の三人が近くて、山本だけがちょっと離れてる。

「チャオッス」

で、本鈴と同時に良く分からない挨拶で堂々と入ってきたのは、担任のリボーン先生。今日も黒のボルサリーノに、肩には何故かカメレオン。

「先週は入学式と新入生歓迎会、ご苦労だったな」

本当にな。

「このクラスから優勝者が出なかったから、ねっちょり指導してやろうと思ったが……まぁ、そこそこに面白ぇもんが見られたから許してやるぞ」

もしかして、俺らの方見て言ってるのか?こっちはどれだけ大変だったか…というか、最後以外でリボーンの姿は見なかったけど……何でそっちは俺らのこと知ってるんだ。謎だな……

「まぁそんな感じで、今日から本格的に授業が始まる訳だが……」

全然教師に見えない担任は、教室をぐるりと見回してそれらしいことを言った後、

「この間で分かったと思うが、俺は面白いことが大好きだからな。面倒事はごめんだが、せいぜい楽しませて……いや、いろいろ頑張れよ?」

もう何も突っ込まねぇよ……


***


それから、あの濃い入学式が嘘だったみたいに……普通に、本当に普通の授業が始まった。国語やら英語やら、主要科目を中心に。

まぁ始めだから、どの授業も自己紹介やら簡単な話で半分くらい潰れたけど。

ちなみに、どの先生も怪我してる俺らを見て(特に俺と獄寺)ギョッとしてた。もう面倒くさいからスルーしたけどな。

で、実際に授業が始まって、予想はしてたけど……試験同様、内容は結構難しいよな。ちょっとよそ見したり、居眠りしたら着いていけなくなりそうだ。

「ヤベーなぁ、俺はさっぱりだったぜ!ま、何とかなるんじゃねぇの?」

大丈夫か山本。

とりあえず、分からなくなったり試験前になったら、チュン太と獄寺に教えてもらおう。あの二人、頭が良いらしい。持つべきは友達だな。

ちなみに担任であるリボーン先生の英語は、

「基本的に、俺の授業は英語でやるからな。質問に答えられなかった奴は……分かってるだろうな?」

……マジで?

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