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□白い悪魔にご用心
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僅かに残っていた力で白蘭を押し退けると、今度こそ空へと飛んで逃げた。

白蘭も、そこまで本気ではなかったのだろう。あっさりと拘束を解いてツナを逃がした。

「たまには僕の教会にもおいでよ〜。うんと気持ちよくしてあげるからさぁ」
「っ、誰が行くか!お前となんか、絶対にごめんだからな!」

下からのんびり声をかけてくる白蘭に言い返すと、ツナは慌てて飛び去った(ただし、大したスピードではない)。絶対に、あの男の口車に乗ってはいけない……これまでのことを思い出して、青ざめたり真っ赤になったりと顔色を忙しく変化させながら。

そう、最近増えた悩みの種とは、まさしく白蘭のことだった。

白蘭は、ミルフィオーレというそこそこ大きな街の牧師だ。ただし、キャバッローネのディーノと同様に、裏で街を牛耳る強力なエクソシストでもある。

何故、イケメンの聖職者は実は激強のエクソシストで、裏社会のトップクラスというパターンが多いのだろうか……ツナには甚だ疑問だった。

そしてこれもお約束ながら、そのイケメンで極上の生気を持つ牧師兼激強エクソシストの白蘭(要素を盛り込み過ぎである)に、ツナはあれよあれよと捕まってしまった。

たまたま訪れたミルフィオーレで、腹を空かせて獲物を探していた時だ。良い匂いに引き寄せられたどり着いたのが教会で、嫌な予感に引き返そうとしたのも束の間、白蘭に見つかってあっという間に引きずり込まれたのは。

その後の展開も、これまでの男達とほとんど同じである。逃げられないように拘束され縛り付けられて、訳が分からなくなるほど無茶苦茶に犯された。

(何で俺の周りには、か弱い悪魔をいたぶる極悪非道な人間しかいないんだよ……!)

こうして要注意人物が一人加わることになり、白蘭にも度々捕まえられては手酷く犯されるようになったのだった。

しかもタチの悪いことに、白蘭は他の男達と少し違って、ツナを快楽責めにすることを何よりも愉しんでいた。リボーン達は、己の性的欲求を満たすためにツナを犯すのだが(それはそれで死ぬほど気持ちいいのだが)、白蘭はツナの性器など敏感な部分を執拗に弄び、快楽に苦しむ姿を愉快げに眺めるのだ。

『悪魔にも、性感帯とかあるんだ?』

笑顔で、興味深そうにそんなことを言いながら、容赦なく全身を責め続ける。与えられる快楽が強すぎて泣き喚いても、何度もイッて気絶しそうになっても止めようとはしない。

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