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□白い悪魔にご用心
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あんなに辺りを見回しながら移動していたのに、こうもあっさり背後に接近されるなんて、相変わらず自分のダメダメ具合に涙が出る。だが、今はそんなことを気にしている場合ではなかった。

「じゃ、じゃあ俺はこれでっ!」
「はい、捕まえた♪」
「うぎゃあっ!」

慌てて変身を解くと、現れた黒い羽で空へと飛び上がる。だが、それよりも素早く動いた白蘭に尻尾をつかまれて、強く引きずり下ろされた。
そして、ツナの身体は白蘭に後ろから抱き締められるような形で、腕の中にがっしりと押さえ込まれてしまう。

「ちょっ、は、離せっ!」
「相変わらず細くて軽くてちっちゃいねー。こんな身体で男を咥え込むなんて、さすが淫乱なサキュバスちゃんだ」
「ひぁっ!?やめっ……!」

後ろから回された手が胸を、もう片方が下半身に伸ばされて、ツナはびくりと身体を強ばらせた。白蘭の長い指が衣服の上から敏感な部分をすりすりと刺激してきて、ゾクゾクとした感覚に襲われる。

「敏感なのも変わらないね。でもさ、そんなに感じやすい身体をして、悪い人間に襲われたらどうするんだい?」
「は、んっ……やだっ、白蘭……!」

悪い人間はお前だ!なんて言い返す余裕もない。抵抗したくても、敏感な部分を弄られ快感を得ると、何もできなくなってしまうのだ。

だが、すぐに蕩けてしまうのは、ツナが感じやすいことだけが原因ではなかった。

(っ、やば……)

密着した白蘭の身体の匂いや、囁かれて耳にかかる吐息。その全てが、甘く芳醇な香りのする生気として、ツナの本能を刺激してくるのだ。

白蘭も、ツナの好物である強くて濃厚な生気の持ち主だった。身体を高ぶらされては、我慢できなくなるのも時間の問題だろう。

「久しぶりにヤッちゃおうか。綱吉クンも、お腹空いてるだろ?」
「っ、っ……!」

下半身を撫で回していた手が、ゆっくりと後ろへ回る。薄い布に包まれたツナの小ぶりな尻たぶを揉み、双丘の割れ目をいやらしくなぞった。
さらには、奥にある蕾をぐりぐりと押されて……もう一歩のところで、ツナは自ら衣服を脱ぎ捨て白蘭に跨がりそうになっていた。

だが、ここが野外であり、まだ日も高く明るい時刻であることが、辛うじて理性にブレーキをかけた。人間に好き勝手されたくない、という悪魔としてのなけなしのプライドもある。

「も、ホントにっ……離せ、ってば!」
「おっと」

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