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□悪魔が二人に増えまして
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ただ、満足するまで弄ばれた後も、リボーンはツナを解放しただけで退治することはなく……ツナも、結果的にリボーンの極上の生気を得て逃げ出すことができたのだが。

(っ…ほんっとうに、納得できない……!)

一番の問題は、その後だった。もう二度とあの教会には近付かない、リボーンと遭遇したら一目散に逃げる、そう決めたはずなのに……

(何で、俺……)

それから一ヶ月も経たないうちに、また空腹でフラフラになったツナは…森の中のあの教会に、吸い寄せられるように戻っていたのだった。それもただの空腹ではなく、何か……

(身体…変だ…やっぱりあの悪魔が、何か変な術を……)

酷く、身体が疼くのだ。喉がカラカラに乾き、全身が熱くなって、猛烈にリボーンの生気を欲している……そんな状態に。

それが、一度だけでなく……何度も何度も。おかしくなってしまったとしか、何か呪いをかけられたとしかツナには考えられなかった。

(だって、でなきゃ…何回もアイツの所へ行きたいだなんて、思うはずないじゃんか)

行けば、リボーンはそれはもう極悪な笑みを浮かべて、嬉々としてツナを弄んだ。壁やベッドに縛り付けて散々身体をいたぶったり、無理やり自身を奉仕させたり。

そして、最後にはいつも……あの凶器のようなそれで貫かれて、奥まで汚されてしまうのだ。

まぁ、それは結果的に身体の疼きを回復してもらうだけでなく、極上の生気を得られることになるのだから(おまけにめちゃくちゃ気持ち良い)……良いこと尽くしのような気もするのだが。

だが、ツナは納得できなかった。あの悪魔のような男に好き勝手にされるのが。
それも、頻繁に身体が男を求めてしまうので、何度もあの教会へ向かう羽目になっている。

さらには、

(本当に…何なんだよ……)

困っていることは、他にもあった。それは、何度もリボーンの良いようにされるのが嫌で、町で女の子……別の餌を捕まえて食事をした時のことだ。

ちゃんと空腹はなくなったのだが……何か、物足りなく感じたのだ。

(可愛い女の子だったのに……甘くて優しい、美味しい生気だったのに)

腹は満たされたのに、足りない。むしろ、身体の疼きの方は消えず、より強くなるばかりだった。

それで耐えられなくなって、一週間ほど前にまたリボーンの元へ向かうことになって……聖堂の中で、窒息しそうになりながら奉仕させられてしまった。

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