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□悪魔が二人に増えまして
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大き過ぎるそれに、呼吸ができなくなってしまう。だが、咄嗟に吐き出そうとするも男は許さなくて……そのまま少年の頭を揺すって、強引に奉仕させ続けた。
ただ、
「ぐぅっ…げほっ…んん…!」
喉が詰まっても、乱暴にされても……少年の表情は恍惚としたままだった。それどころか、どんどん蕩けていくようにも見える。
やがて、
「………」
「んぅぅぅっ…!」
より強く押さえ付けられた瞬間、口内で脈打ったそれからどろりとしたモノが吐き出された。男が達したらしい。
そして、その熱く、強い雄の匂いで満たされた瞬間、
「っっ、っ…!」
ぶるぶると身体を痙攣させながら、その少年も絶頂を迎えたのだった。大した愛撫もされていないというのに、衣服の中に自身の精を放ちながら。
「……本当に、お前ほどはしたねぇ悪魔は見たことねぇよ。……ツナ」
「っ、っ……!」
ようやく凶器のような怒張を引き抜かれて、顔を上げさせられる。少年を見下ろして悪魔のような笑みを浮かべる男は、この教会の司祭であるリボーンだ。
そして、
(っ、熱い…おいし、ぃ……)
その悪魔のような男の吐き出したモノを懸命に飲み込み、なおも自身をいたぶられているにも関わらず愉悦に震えているのは……こちらが、本物の悪魔であるツナであった。
***
「くっそーあの悪魔め!エセ神父め!」
薄暗い森の中をフワフワと、いやヘロヘロと飛びながら、悪魔のツナは憤慨していた。人間の少年のように見えるが、尖った耳や黒い羽、尻尾を生やした姿は異形のそれだ。
何故ツナが怒っているのかというと、それは件の悪魔……ではなく、悪魔のような人間、リボーンのことである。
数ヵ月前、腹を空かせうっかり間違った噂に惑わされたツナは、あの教会に住むリボーンに捕まった。聖職者に全く見えない彼は実は凄腕のエクソシストで、捕らえられた瞬間は滅ぼされてしまうと心底恐怖したものだ。
だが、何故かリボーンはツナを殺そうとはせずに…何の気紛れか、悪魔であるツナを拘束すると身体中を弄くり回し……あんなことやこんなことをして、凌辱した。
その時のことは、思い出しただけでも気持ち良すぎて軽くイきそうに……
(じゃなくて!)
いや、恐ろしくて今も身体が震えるほどだった。そう、決して悦びからではない。
これまでに経験した、何よりも酷い目に遭ってしまったのだから。