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□悪魔が二人に増えまして
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「……っ、ん…んぅ……」
町外れの森の中にひっそりと佇む、古びた教会。黄昏時の静かな、夕日がステンドグラスを通して聖堂の中に様々な色と模様を浮かび上がらせる……そんな、厳かで神聖な場所には、
「っ、んんっ…ん、ふ……!」
その場には全く相応しくない……淫靡な雰囲気が漂っていた。くぐもった、だが艶のある声音と、何かをすするような水音。
見ると、聖堂の一番奥……ささやかに飾られた、普段は司祭が祭事を行うであろう祭壇の上で、
「……本当に、お前は淫乱だな」
「ふぅ、ぅ…ん、む……!」
こちらも年期の入った、だが豪奢な椅子に腰をかける男がいた。漆黒の髪に同じ色の鋭い瞳、黒のローブを身にまとっているため……全身を黒で覆われているような印象を受ける。
恐らく、この教会の司祭なのだろうが……その雰囲気や椅子に尊大な態度で座る姿は、全く聖職者には見えない。
しかも、その足元で…明らかに男よりも年下の、まだ子どもにしか見えない人物の頭を……下半身に埋めさせて、自分の分身を奉仕させている光景を見ればなおのこと。
神聖な教会に漂う異様な空気は、どうやらこれが原因だったらしい。
「おい、聞いてるのか」
「ん゛ぅっ!んんんっ…!」
「他人のをしゃぶって、テメェの方が気持ち良くなってんじゃねぇぞ」
不意に、男がゆったりと腰かけたまま、長い足を伸ばすと……目の前に跪く少年の、両足の間にあるそれを踏んだ。途端に、びくりと跳ね上がる華奢な身体。
夢中になって男の自身を咥えていた少年が、そこで僅かに顔を上げた。大きな瞳を涙で潤ませて、頬を染めて息を乱す様子は……男の言うように、愉悦を感じている以外の何物でもない。
ぐりぐりと、性器を強めに踏みにじられているはずなのに、塞がった口から漏れる吐息は甘く熱をもっていた。というよりも、男の自身を愛撫している時からそうだったのだが、いたぶられている今も……少年自身のそれは、布越しからでも分かるほど膨らんでいて。
さらに、男に踏まれたことでより反応してしまったらしく、滲み出たものが衣服を濡らしかけているほどだった。
だが、
「下手くそ。先にイけると思うなよ」
「ん、ぐっ…!?ん"ぅ、ぅっ…!」
男はいきなり少年の頭をつかむと、凶暴とも言えるサイズのそれを小さな口の奥深くまで突っ込んだ。大きな目をさらに見開いた後、少年が表情を苦痛に歪める。