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□Real intention
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そして、お客様は神様であるその男(ツナにとってはただのエロオヤジ)は、いつもツナにいやらしい衣服を着せては酌をさせ、ベタベタと触りまくってくるのだ。

男の言いなりになって満足させなければ、自分がクビになる。ムカつくし気持ち悪くて嫌なのだが、ツナが逃げ出さずに我慢しているのはこのためだった。

客も仕事も選べないのが、こうも辛いとは。

(全く、あんな奴じゃなくて、もっと……って、何考えてるんだよ俺!)

思わずおかしなことが頭を過りそうになって、ツナは慌てて首を振る。頭に付けた髪飾りがしゃらりと鳴って、ようやく意識が現実に引き戻された。

これからが大変なのだから、ちゃんと覚悟しておかなければ……そうしているうちに、指定されたVIPルームへとたどり着いた。

(なるべく、早く解放されますように……)

ドアの前に立って、もう一度大きくため息を吐く。これからのことを考えると気が滅入るが……観念して、重厚なドアを開けた。

「お待たせいたしまーーーーーっ、ぇ……?」

けれど、やる気もなく適当に挨拶しようとした言葉は途中で途切れて……ツナは、息を詰まらせた。

何故なら、部屋の中に入った瞬間……そのあまりにも違う空気に、本能的に身体が竦んでしまったからだ。

そして、目に飛び込んできたのは……





「ーーーーーよぉ、久しぶりだな」
「っ……!」

でっぷりとした、鼻息の荒い中年オヤジではなく……それこそ息を呑んでしまうような、若く美形の男だった。

それも、一人ではない。

「うわぁ、この前よりもヤラシイ感じ。さすが、良い趣味してるねぇ」
「やっぱり良く似合うな。わざわざオーダーメイドした甲斐があったぜ」

(っ…う、そ……!)

ツナは、目を見開いて驚愕するしかなかった。

部屋の中には、合計六人の男達がいた。豪奢な造りの室内の、中心に置かれたこれまた豪華なソファー。

そこに、思い思いに座っているのが五人。そして、真ん中に座る男の背後に控えて立っているのが一人。

それも、誰もが男女問わず見とれてしまうほどの容姿をした男達で。

「なぁ、お前らもそう思うだろ?」
「……フン」
「………」

愉しげに、気だるげに、堂々と……様々な様子で座る男達だが、ツナを見る目は全員が鋭い。まるで獲物を狙うかのような、奥に得たいの知れない何かを隠しているような……そんな視線だった。

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