Main4

□A round square
4ページ/15ページ



男はそれを分かって、いや分からせるかのようにツナ自身をいたぶるのだ。嘲笑ったのは、思い知らせるため……いくら睨んでも、身体ははしたなく感じてしまっているということを。

さらには、

(っ…だ、め…そこ……!)

その時、それまで胸を弄っていた手もスラックスの中に入ってきて……だがそれは前に回るのではなく、後ろの割れ目をなぞり上げた。そして、狭い下着の中で締まった双丘を無理やり割ると……奥のすぼまりに触れてきたのだ。

自身を直に触られることもあり得ないのに、本当に排泄にしか使わないそこを他人に触られるなんて、始めは強い嫌悪しかなかった。

それなのに、

「っ、ん…ぅ……!」

具合を確かめるかのように撫で擦っていた指が、つぷりと中へ食い込んでくる。中から押し上げるような感覚と、出すことしか知らないはずのそこへ異物が逆に入ってくる独特の感覚に、きゅうっと身体が締め付けられる。

けれど、

「ひ…ぅっ……!」

その、異物が入り込んでくる感覚に、ツナが感じたのは……ぞくぞくという、悪い悦びを覚えるものだった。

痛くて苦しくて、気持ち悪かったはずなのに……何度もそこを弄られているうちに、すっかり開発されてしまった自分がいる。この、名前も知らない男に。

もう何の余裕もなくて、ツナはただ前と後ろに与えられる快感に、声を我慢することしかできなくなっていた。

(お願い…早く、着いて……!)

身体の火照りが頭まで回って、ボーッとしてくる。羞恥と恐怖と快感がぐちゃぐちゃになって、もうどうすれば良いのか分からない。

だから、一刻も早くこのおかしな状況から解放されたいのに……

「っ、ぁ……!」

だが、その願いが叶うことは許されないようだった。自分の身体に起こった別の変化に、ツナは絶望する。

(だ、め…もう……!)

快感がどんどん強くなって、身体の中心から何かがせり上がってくるような感覚に捕らわれる。全身が震えて……もう限界を迎えようとしていることが分かった。

(ダメっ…イッちゃう…!やだ……!)

自身から、熱が弾けようとしているのだ。こんな列車の中で粗相をする訳にはいかなくて、必死で頭を振る。
止めてほしいと、相手に伝えるために。もう、ツナは男に懇願するしかなかった。

だが、

「ひっ…ぅ、んんっ……!」

ツナが震え、自身や内側がびくびくと反応する様子に……男も、限界に気付いたのだろう。

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ