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□A monologue
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これから起こることが恥ずかしいのか、怖いのか……それとも。

(それが、堪んねぇんだけど)

俺は知ってる。ツナの、この純粋で何も知らないみたいな表情と仕草の中に……別のものが混じってることを。

「行くぞ」
「………」

控え目に、黙ったまま小さく頷く幼い姿に……早くも、自分の中の意地の悪い欲が沸き起こりそうになった。


***


「へっ…!?ぁっ、待っ…んんっ!」

マンションの自分の部屋に入るなり、玄関であるにも関わらずその細い腰を抱き寄せて……キスをした。咄嗟に逃げようとするツナの後頭部を捕らえ、やや強引に口付ける。

キスなんか、それこそ何度もしてるくせに…いつまで経っても慣れないツナは、すぐに逃げ腰になる。身体をガッチガチにして、目も口もキツく閉じて……その反応が面白いんだが。

「……舌、出せ」
「ん、なっ…ふ、んんぅっ…!」

口元で囁いても言うことを聞かないので、柔らかい唇を思いきり舐めてやった。驚いて声を上げたその隙に、微かに開いたそこから舌をねじ込んだ。

「んっ、ぅ……!」

ツナの口の中は、甘い。ずっと舐め回してやりたいくらい。
口内を掻き回して、舌を絡め強く吸ってやれば……すぐに、塞いだそこから甘い声が上がり始めた。

「ん、んんっ、ふ…ぁ、ん…!」
「………」
「んぁ…ま、って…まっ…ん、んぅぅっ…!」

(ヘタクソ……)

全く慣れないだけあって、キスをするのもされるのも下手なツナ。ちょっと中を掻き回しただけで、もう息が苦しいのかこっちを押し退けようとしてくる。

もちろんそれは許さずに、逃げられないようさらに強く抱き締めると、噛み付くみたいに唇を重ねた。決して、離さないように。
すると、呼吸を奪われた身体から、だんだん抵抗する力が弱まっていった。

「ふ…ぁ……!」

見れば、キツく閉じられてた瞳がとろんとして、すでにふやけた表情になってる。それまでの、純粋で初そうな顔はどこにもない……男を、誘う表情だ。

こういう顔を見せるから、もっとめちゃくちゃにしてやりたくなるんだが……本人は全く気付いてない。

「ぁっ…は、ぅ……」

ようやく解放した時には、ツナはすでに全身から力が抜けきって……完全に、俺に体重を預けてしまっていた。
キスだけでそんなにヘロヘロになって、この先保つのかといつも思う。まぁ、だからといって手加減してやる気は全くないんだが。

「ふ、ぇ…?ぁっ…!」

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