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□Operations impossible
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酷い時などは守護者が日替わりで、それが毎晩続くこともあって……

(無理っ!絶対に無理っ!)

ツナの身体は、もうヘトヘトのボロボロだった。膨大な仕事よりも敵に命を狙われるよりも、守護者の性欲の方が恐ろしい。

このままでは、近いうちに冗談抜きでヤリ殺されてしまう。一体どうすれば良いのか―――――

だがツナは、そこではたと気が付いたのだ。





(そうだ……俺が、みんなを“抱けば”良いんじゃない!?)

……何故そこでそんな考えに至ったのかは永遠の謎だが、ツナは名案だとばかりに己を褒め讃えた。

六人を相手にするのは大変なことに変わりはない。だが、それが抱く側と抱かれる側とでは身体の負担が全く違うはずだ。

(そうだよ…何でこんな簡単なことに、今まで気付かなかったんだろう!)

思えば始めからそうだった。初めて守護者とそういうことをした時は、流されるままに(問答無用で)押し倒され服を剥ぎ取られ隅々まで弄られた挙げ句に……気が付けば、性器を挿入されていたのだ。

それからは、さも当然だと言わんばかりにいつも突っ込まれ激しく抜き差しされ奥深くまで突き上げられて……

(不公平だ!)

そう考えれば、さっきまでの恐怖はどこへやら……近頃の不満に加えて、これまでの守護者の強引な行いに腹が立ってきた。

自分だって男だ。愛する人を気持ち良くしたいし、気持ち良くなってもらいたい。男らしく、自らリードして、ガンガンに攻めてみたい……こう思うのは、男として当然だろう。……この時点で、その対象が同じ男であること(しかも相手はあの守護者)に何の疑問も抱いていない辺り、問題があるような気もするが。

ただ、

(愛があるなら、良いでしょ!)

お互いの愛を確かめ合うのなら、どちらが抱く側でも抱かれる側でも問題はないはず……というのが、ツナの考えだった。

けれど、彼らがそれで素直に了承するとは思えない。向こうも無駄に高いプライドがあるから、お願いしても簡単には抱かせてくれないだろう。

だから、

(……よーし)

これは、もう強行手段に出るしかない……と、ツナは内心にんまりとした。大きな瞳が、きらりと怪しく光る。

(覚悟しろよ、みんな!)

作戦決行の時は近い―――――





だが、毎度のことながら……ツナは思い知らされることになる。

そう簡単にいくなんて、絶対にあり得ないということを。自分の考えが、とても甘かったということを。

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