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□歪愛
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話しながら、その手はツナのまとう衣を乱していく。軽く結んであっただけの帯を簡単に解き、前を大きく開いた。

「ツナさんは、ここにいるのが一番安全なんです。ここにいれば……俺達が守って差し上げられる」

その瞳には……何か、ただならぬ色を滲ませていて。

そして、ツナの身体はあっさりと暴かれてしまった。単衣を軽く羽織っただけの下は何も身に付けていない。下着さえも……

露になった肢体は、白く滑らかで……また、未熟ゆえの美しさがある。そして、傷一つない肌には……いたるところに、赤く鬱血した跡が散りばめられていた。

まるで……花弁のように。

「なのにツナさんは、外の世界なんかに行きたいと言うのですか。俺達を置いて……」
「んっ……!」

そしてその肌に、獄寺は新たな印を付けていった。唇を這わせて、キツく吸い上げながら。
微かな痛みにツナはびくりと反応し、次いでねっとりと舐め上げられれば甘い声を上げた。

だが、少しも抵抗することはない。まるで、それが当たり前であるかのように……されるがままだ。

そこへ、

「―――邪魔をするぞ」
「なーに面白そうなことやってんだよ、獄寺」

外から複数の足音が聞こえたかと思うと……襖が開き、二人の青年が入ってきた。爽やかな笑みを浮かべる男と、たくましい身体をした男だ。

「たけし…りょうへい……」

獄寺と同じ、教団の幹部でありツナの世話役でもある山本武と、笹川了平だった。二人は今日、定例の祭儀の担当で、つい先ほど終わりここへ戻ってきたのだ。

「獄寺、ツナを独り占めしようったってそうはいかねぇぜ?」
「んっ……」
「チッ、そんなんじゃねぇ」
「うん?何かあったのか?」

獄寺に組み敷かれていたツナの側に膝を着いて、山本がその頬や身体に手を這わす。くすぐったそうに、そしてそれだけじゃない反応に……男達の瞳に妖しい色が宿った。

「ツナさんが、また外の世界に行きたいと仰ったんだ。だから……」
「ほぅ……?」
「へぇ、それは……」

そしてその言葉を聞いた瞬間、それまで笑っていた山本や了平の瞳にも……何か、鋭いものが混じった。

対するツナの表情には、戸惑いや恐れなどない。ただ、獄寺達を不思議そうに見上げている。

だから……

「それは……お仕置きが必要だな?ツナ」
「ぁ……」

ツナは、何も知らない。そのいくつもの、滾るような視線に……ぞくりと身体を震わせるだけだった。


***

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