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□White presents
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ここ数日、ツナはろくに睡眠もできずに任務をこなしていたのだ。

(明日は、貴重なお休み……)

ふらふらと、足が無意識にベッドへ向かっていく。堅苦しいスーツのジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイとベルトもぽいぽいと放りながら。

そしてベッドへたどり着いた瞬間……ツナはカッターシャツとスラックスを着たまま、ふかふかのそこにダイブしたのだった。一瞬で、心地よい眠りに誘われていく。

(まぁ、いっか……)

獄寺のことは気に掛かったが、沈み込むような眠気には勝てそうにない。

どうせおかしいのはいつものことだろう、と……あまり深く考えずに、ツナは気絶するように眠りに落ちたのだった。





それが、大きな間違いであることも知らないで。


***


心地よい、本当に心地よい眠りに就いていたはずだった。

「……ん、ぅ……」

どれくらい時間が経ったのだろう。不意に、沈み込んでいた意識がゆっくりと浮上した。
何だか肌寒いのだ。確かに布団を被った記憶はないが、もっと根本的に……

そして、普段なら感じないような……違和感。

「っ、んん……」

だが疲れた身体は鉛のように重くて、中々意識もはっきりせず目蓋も持ち上がってくれない。

だから気にせずに、もう一度深い眠りに就いてしまおうと思った時だった。

「―――綱吉」
「っ、ぁ……!」

耳元で、低く艶のある誰かの声音が響いたのは。

それだけでない、誰かの手が自分の身体に触れている。それも、複数の。

「―――起きなよ、綱吉」
「全く、あんな格好で布団も被らずに寝て……風邪をひいても知りませんよ」
「ん、ぅ…ぁ……!」

肌に触れられるくすぐったさに身体が震える。だんだん意識が明確になってきて、部屋の中には複数の人間がいることが何となく分かった。
聞き慣れた声と気配で、それが誰なのかもだいたい把握できる。

ただ、

「にしても、ツナの格好……最高に可愛いのな!」
「可愛すぎます、ツナさん……!」
「ふ、ぁ……?」

可愛い?スーツを中途半端に脱いだだけなのに、どこがそんなに……そこで、ツナはようやくゆっくりと目を開いたのだった。

明るくはないが、そこまで薄暗くもない室内。視界に飛び込んできたのは、見知った天井と……

「お目覚めですか?十代目」
「良く眠っていたな、沢田!」
「み、んな…?何で……」

まだ上手く働かない思考が、さらに疑問でぐるぐると回り始める。
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