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□My status
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明らかに、酔ったせいではない。
(どうして……)
薬を盛られたのだ。そしてそれができるのは、たった一人しかいない。
だが、分からないのは……
「な、んで……」
何故……ディーノがこんなことをしたのかということ。
「………」
「っ……!」
ツナの問いには答えず、ディーノは無言のまま……ゆっくりと、さらにベッドへ歩み寄った。そして、感情の読めない表情でツナの側に手と片膝を付きスプリングを軋ませると、
「……馬鹿だな、ツナ」
「っ……!」
ようやくそんな言葉を口にしたかと思ったら……口元を歪めて、仄暗い笑みを浮かべたのだった。急に雰囲気の変わった兄弟子に、ツナはびくりと身体を強ばらせる。
いや、急に変わった訳ではない。
「ホント、馬鹿だぜ」
本当は、少し前から……
「っ…ディーノ、さん…?」
「駄目だろ?俺なんかを簡単に信用したりしたら」
「っ……!」
ついにベッドへ乗り上げると、ディーノは動けないツナの身体に手を伸ばした。その華奢な肢体に触れた瞬間、驚いたように跳ね上がるそれに、さらに目を細めながら。
「一マフィアのボスが、護衛も付けずに一人でやって来るなんて」
「ディ、ノさっ…何、するんですか…!?」
「同盟ファミリーとはいえ、ここは俺の所有地で……他のマフィアの領土だぜ?」
「っ……!」
そして、戸惑うような表情と声を上げるツナに構わず、見せ付けるかのようにゆっくりと服を脱がせ始めたのだった。
ジャケットとネクタイはすでにない。カッターシャツのボタンを、一つずつ外していく。
「ゃっ、なにっ…まっ…!」
「分かってるだろ?これから、俺が何をしようとしているのか」
「っ、ぁ……!」
身体をほとんど動かせず、力なく止めさせようとした両手はあっさりとつかまれた。一まとめにして、頭上に押さえ付けられてしまう。
さらに腰の辺りに跨られて、身体を捩ることもできなくなった。
そのうちにも、ディーノはあっさりシャツのボタンを外すと前を完全にはだけてしまって。
「はは、ツナの身体はいつまで経っても子どものままだな」
「っ、見ないで…くださ……」
成人した青年とは思えないほど白く瑞々しい肌を舐めるように見られて、ツナの頬が朱に染まる。からかうように言われて、羞恥にディーノから目をそらした。
「……そういう仕草も、昔から可愛くて堪んねぇよ」
「っ、ぁ…!?ゃっ…!」
一体、彼はどうしてしまったのだろう。