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□Easy question
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「綱吉クーン♪」
「っ……!」

その日の放課後。たまたま一人で下校をしている途中、今日は何をしようかと考えていたツナは、背後からかけられた声に身体を跳ねさせた。

後ろを振り返れば、

「ぁっ……!」

そこには、ツナと同い年くらいだろうか……ただ彼よりも長身で、そして真っ白な髪にオシャレだが少し派手な格好をした、目立つ容姿の少年が笑顔で手を振っていた。整った顔をにこにことさせて、随分と人懐っこい雰囲気の男だ。

だがツナは、その姿を見た瞬間表情を引きつらせた。

「び、白蘭……!」
「今日暇?なら一緒に遊ぼうよー」
「わっぷ!」

どうしようかと思っていたら、いきなり抱き付かれてさらにあっぷあっぷしてしまう。ツナは必至で、抱き締めてくる男を引き離した。

「お、俺っ…明日の宿題しないといけないから…!」
「なら、終わるまで待ってるよー。ね、綱吉クンの家に行っても良い?」
「え…良い、けど……」
「やったね♪」

咄嗟にそう答えれば、嬉しそうに顔を綻ばせようやく解放される。しまったと思った時には遅かった。

「そうと決まれば、早く行こう!」
「う、うん……」

ぐいぐいと手をつかんで引っ張ってくる白蘭に強引に連れていかれながら、ツナは複雑な想いを抱いたのだった。

(白蘭…何を考えてるんだろう……)

自分達は、未来で死闘を繰り広げた敵同士だったのに……内心、そんなことを呟きながら。


そう、少し前に飛ばされた十年後の世界で……ツナは、この白蘭という世界を支配しようとしていた男と壮絶な戦いを繰り広げて、そして死闘の末に倒したのだ。

それから過去の時代へと戻り、再び平和な日常を送っていたのだが……

(まさか、この時代の白蘭と会うなんて……)

それがつい最近、とある事件に巻き込まれた際この白蘭と出会い、何と手を組んで敵と戦うことになって。
始めはツナも信じられなかった。まさかあの白蘭と再会して、さらには仲間になるなど。

ただ、未来の白蘭とは違いこの時代の彼は……上手くは言えないが、雰囲気が明らかに違っていたから。不思議と、自然に背中を預けることができた。

そしていろいろなことがありながらも、何とか仲間と力を合わせそれを乗り越えて、また普通の日常を取り戻したのだった。

だが、それだけなら良かったのだが……

「……良いか?終わるまで邪魔するなよ?」
「分かってるよー。暇だから漫画読んでても良い?」
「良い、けど……」
「ありがとー綱吉クン」

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