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□Accident!?
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しばらくして、山本を筆頭に湯船から上がると洗い場へ向かう。そしてツナは、当然ながら普通に頭や身体を洗うつもりだったのだが、

「なぁ、せっかくだから洗いっこしねぇ?こう、縦に並んでさ」
「ええっ、洗いっこぉ?」
「おお、名案だな!一度やってみたかったのだ!」

山本の以外な提案に驚くツナと乗り気な了平。どうしようかと思う間もなく、山本はツナの身体を前に向けると、自分がその後ろに回った。

「ツナ、洗ってやるからなー」
「えっ、でも…」
「では沢田は俺を洗ってもらおうか」
「お、お兄さんまで!」

了平までもがツナの前にどっかりと腰を落とし背を向けるので、これはもう決定したも同然になってしまう。ただツナも、他に誰もいないのでまぁ良いかと仕方なくタオルを握った。

そして石鹸を擦り付けて泡立てると、男三人で洗いっこをするという奇妙な光景が生まれたのだった。

だが、

「うひゃ…!」

すぐにタオルを背中に押しあてられ擦られて、思わず高い声を上げてしまう。誰かに背中を洗ってもらうなんて小さい頃以来だったので、ついびっくりしたのだ。

「痛くないか?ツナ」
「う、うん大丈夫…」

痛くはないのだが、強くならないように加減して擦ってくるので少しくすぐったい。だがツナは我慢すると、自分も了平の背中を洗うことに専念した。

そこで、

(わぁ…やっぱりお兄さんの背中、立派だなぁ……)

肩幅もあり胸板もある、そして広くがっしりとした背中を洗いながらほぅと息を吐く。間近で見るとさらにたくましい身体、硬い感触に再び胸がドキドキと高鳴った。

すると、

「んじゃあ次は前なー」
「ふゃっ?」

背中を洗い終えたのか山本の腕が前に回ってきて、胸元を擦られ身体が驚いたように跳ね上がる。胸の突起に触れられた瞬間、じんとしたものが走り抜けたのだ。

「や、山本っ?せ、背中だけじゃ…」
「なーに言ってんだよツナ。前も洗うに決まってんだろー?」
「ゃっ、く…くすぐったいよ…!」

背中よりも、胸や腹部を洗われる方が敏感に感じてしまう。それだけではなく、山本が後ろから抱き付くように洗ってくるので、背中に当たるしっかりとした胸や耳に掛かる吐息に……さらに心拍数が上がった。

「沢田、俺も前を洗ってくれるか?」
「ぁっ…は、はい……!」

催促されて、恐る恐る了平の前に手を回す。ただ、自分の方が身体が小さいためそれだけでも一苦労で、結局ツナも抱き付くような体勢になってしまい頬が熱くなった。

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