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□Accident!?
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「ツナのおふくろさん大正解だぜ。この時間帯、運が良かったら貸し切り状態なんだ」
「へぇ〜、そうなんだ」

お風呂セットを持って加わった山本と一緒に、ツナは商店街のさらに奥へと向かっていた。すぐ向こうに見える、大きな煙突のある建物がその銭湯だ。
ツナは数えるほどしか行ったことがないが、山本は本当に良く利用するらしい。

ほどなく到着して、入り口にある暖簾を潜る。お金を払うと、二人で男性用の脱衣場へ向かった。
靴箱には他の客の靴は入っていないように見えたので、本当にまだ誰もいないのかもしれない。

すると、

「……む?」
「あっ!」
「おっ」

誰もいないと思っていたそこには、一人だけ先客がいた。ちょうど衣服を脱ごうとしていたその人物を見て、ツナも山本も目を見開く。

何故なら、

「沢田に山本ではないか!奇遇だな!」
「お兄さん!」
「おー、笹川先輩じゃないっすか!」

それは、同じ学校の一つ上の先輩であり、仲間でもある笹川了平だったからだ。山本に続いて二人目の知り合いとの遭遇に、ツナは目を丸くするばかりだ。

「お兄さんも、良くここへは来るんですか?」
「おお、部活が早く終わった日はな!外でトレーニングをした後いつもここを使うんだ」
「へぇ〜」

汗を流した後はすぐに風呂へ入るに限るからな!と豪快に笑う了平に、ツナもつられて笑った。
ずいぶん賑やかにな入浴になりそうだが、山本と了平がいて良かった、と。知らない客に紛れて一人で入るのは、少し居心地が悪かっただろうから。

「だがお前達が来るとは思わなかったぞ!ではさっそくひとっ風呂浴びるか!」
「そうですね!」
「早く汗流したくて堪んないのな〜」

そう言って、三人は脱衣場の棚の前に並ぶと仲良く衣服を脱ぎ始めた。

(何か、このメンバーでお風呂なんて変な感じだなぁ……)

Tシャツを脱ぎながら、ツナはぼんやりと思う。

二人はどちらも部活をしているから、合宿などで同い年と入浴することは良くあるだろう。だがツナは帰宅部な上に極力家からは出ない人間なので、こうして外で裸の付き合いをする機会など少ないのだ。

(すごく新鮮……)

そしててきぱきと服を脱ぐ二人に、ちらりと視線を向けた時だった。

「っ……!」

その身体を見て、どきりと心臓を跳ねさせたのは。上半身が露になった二人は、どちらも鍛えられたたくましい体付きをしていて、思わず見惚れてしまったのだ。

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