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□留まり木
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「―――綱吉」
「っ……!」
名前を呼ぶジョットの雰囲気が、一変したのは。
威圧感は変わらない。だがその奥には、別のものが含まれていて。
その瞬間、綱吉の身体が強ばりどくりと心臓が跳ね上がった。
そして、
「分かっているな?」
「っ…は、ぃ……」
投げ掛けられた言葉は、たったそれだけ。だが、王の言葉の意味を理解して返した綱吉の声は、微かに震え擦れていて。
そして僅かに躊躇った後、緊張したようにジョットへ近付いていった。
「失礼、します…陛下……」
「………」
すぐ目の前、尊大に腰を掛ける王の両膝の間まで近寄ると、そこで再び跪く。
そして、のろのろと伸ばされた手は……
「………!」
その中心……衣服の上から、隠されているそれに触れて。静かに熱をもつそれに触れた瞬間、綱吉の方が息を飲み身体を強ばらせる。
だが、頭上からの冷たい視線に心を決めると、衣服をずらしゆっくりとそれを取り出した。
「っ……!」
自分のモノとは違う、成熟した大人の自身。僅かに怯えたように震えた綱吉は、だが王のそれをやんわりと握ると……
「っ、ん……」
自分の口内へと導いたのだった。
何故主人であるジョットに、下臣であり同性である綱吉がこのような真似をしているのか。
それは綱吉が……ジョットの性奴隷だから。
一月ほど前、ジョットの護衛中に敵の奇襲を受けた綱吉は、主人と部下を庇って敵国に捕らえられた。
そこでいろいろなことがあったのだが……軍の人間が、捕虜になって生きて帰れる訳がない。綱吉は、すぐに死を覚悟した。
だが一週間ほど前、ボンゴレとの取引の末……奇跡的に、解放されることになって。
ただ、とんでもない失態を侵した綱吉は生きる資格もないと感じていた。主であるジョットの手で殺されることを望んで。
だが、
「ん、んっ…ぅ…!」
「……どうした、お前は俺を喜ばせるためだけにいるのだろう?」
「ん゙んっ、ん…!」
必死に舌を這わせて、手でも快感を与えようとするが、拙い奉仕で満足するはずもなく……髪を乱暴につかまれ強引に出し入れされる。息苦しさに、綱吉は表情を歪めくぐもった悲鳴を上げた。
主人に殺されるはずだった自分。だが、綱吉を待っていたのは……
『選べ。死か、それとも俺の性奴隷になるか―――』
敵国に捕らえられていた一月間、綱吉は拷問と称して敵に犯され続けた。自分が望まないままに、身体は淫らなものに作り替えられてしまって。