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□Inside fence
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得体の知れない薬を近付けられて、しかもその実験台にされると聞いて恐怖しない訳がない。ツナは、男の言葉に激しく頭を振った。

だが、男はいつになく愉しげな表情で瓶の蓋を開けると、手に取ったスポイドでその液体を吸い上げた。

「恐がらなくても良い……痛いことは何もない」
「んっ、んーっ!」
「むしろ……気持ち良くて気持ち良くて、堪らなくなる薬なんだからな」

今にも液体が滴りそうなスポイドを近付けられて、何とかそれから遠ざかろうと身体を捩る。だが、拘束されていてはそれも無意味で、

「っ、ふ…ぅっ…!」

その瞬間、ぽたりと……ひんやりとした液体がツナの胸元に垂らされた。少しとろりとしたそれは片方の胸の先端に落とされ、腹部へ向かって滑り落ちていく。

液体が肌を伝っていく感覚に、ぞくぞくと身体が震えた。

「もう片方も、やらないとな」
「んんんっ…!」

すぐに反対側の突起にも垂らされて、そこでようやく男の手が離れていく。そして、液体に濡れてらてらと光るそこを、満足そうに眺めた。

「さて……効いてきたら、私の質問に細かく答えてもらおうか」
「っ、ぁ……!」

口からタオルを引き抜かれて、入り込んできた空気にむせてしまう。だが、ツナは構わずに男に訴えた。

「っ、はぁっ…先、生っ…これ、はずして…!」
「駄目だ。外したら帰るつもりだろう?補習が終わるまでこのままだ」
「そ、んなっ…!」

こんなもの、補習でもなんでもない……何とか腕を動かして解こうとするが、キツく縛られているため肌に食い込むだけだった。それに、今肌に付けられた液体は一体何なのか……ツナは、恐怖と焦りで泣きそうになる。

だが、

「っ、ぁ……?」

不意に、薬を付けられた胸が疼くような、少しずつ熱くなっていくような感覚に襲われて。自分の身体の変化に酷く戸惑った。

「ぁ…ぁ…?な、に……」
「もう効いてきたか……熱くなってきただろう?」
「なに…ゃっ…へ、ん……!」

胸が、特に先端が酷く熱い。じんじんとして、何かを求めているような。

「さぁ……ちゃんと薬の効能を聞かせてもらうまで、今日は帰さないからな」
「ぁ…は、ぁっ…!」

すでに顔を真っ赤にして、瞳に涙を浮かべたツナに視線を合わせながら、男がうっそりと笑う。そして、何か細長い物を取り出すとツナの目の前でしゃがみ込んだ。

それは、実験で液体を混ぜる時に使うガラス製の棒状の物で。

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