Main3

□The best farce
3ページ/11ページ



やがてその指がナカへ潜り込もうとして、鈍い痛みに悲鳴が上がる。

「いた、ぁ゙っ…いたぃぃっ!」
「キツいな……おい、ちゃんと押さえてろよ」
「ひ、ぁ゙ぁ……!」

(やだ…やだやだやだ……!)

ぎちぎちと食い込んでくる指。無理やりこじ開けられるナカが痛くて仕方がない。
異物が入り込んでくる気持ち悪さと、内臓を押し上げられるような圧迫感に、ツナはただ恐怖しか感じなかった。

男達が何をしようとしているのか分からないのが一番恐い。押さえ付けられた身体をよじり、がむしゃらに暴れるしかない。

「チッ…もう良いだろ」
「そうだな」
「ぁ゙っ……!」

すると、焦れた他の男達に急かされて……男が乱暴に指を引き抜いた。だが、ツナはそれまでの仕打ちにショックを受けて、すっかり打ちのめされていて。

(なんで…こんな……)

自分は何もしていないのに、ただ出かけただけだというのに……いきなり訳の分からない目に遭わされて。
これなら、殴られたり蹴られたりする方がマシだ……そう考えるツナは知らないだろう。

次に襲い掛かってくる脅威を。

「じゃあ……俺からな」
「っ、ぇ……?」

両足を高く上げられたかと思ったら、後ろに押しあてられた熱いモノ。ツナは、驚愕と恐れに大きく目を見開いた。
何故なら……男が己の前を寛げて、自身の切っ先をそこへ押し付けていたからだ。

自分とは比べものにならないほど大きな、凶暴にも見えるそれを。

まさか、と思う暇もない。

「や、やだ…ぁ゙っ……!」

ぎちりと嫌な音がして、同時に下半身がとんでもない痛みに襲われた。

「っ、ぁ゙……!」

(な、に…なになにっ…!?)

何が起こっているのか分かるはずもない。痛くて苦しくて、何も考えられない。

(っ……れ、か……!)

全身を引き裂かれるような痛みに、

(だ…れか……!)

己の悲惨な境遇に心底絶望して、

「っ、―――っ!」

ツナは、そこで意識を手放した。


***


暗い。

何も見えない、何も聞こえない真っ暗闇の中。

(っ……!)

不意に、自分の身体に何かが絡み付いてきた。それは目に見えない、だが酷くおぞましいモノで。

(や、だ…やだ……!)

振り払おうとしても、それはキツく絡み付いてきて離れようとはしない。身体も上手く動かなくて、声も出せない。

(やだやだっ…助けて……!)

一体どうなってしまうのか。ただ怖くて恐ろしくて、

「っ、助けて―――!」

その瞬間、視界が白く弾けた。


***

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ