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□The best farce
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やがてその指がナカへ潜り込もうとして、鈍い痛みに悲鳴が上がる。
「いた、ぁ゙っ…いたぃぃっ!」
「キツいな……おい、ちゃんと押さえてろよ」
「ひ、ぁ゙ぁ……!」
(やだ…やだやだやだ……!)
ぎちぎちと食い込んでくる指。無理やりこじ開けられるナカが痛くて仕方がない。
異物が入り込んでくる気持ち悪さと、内臓を押し上げられるような圧迫感に、ツナはただ恐怖しか感じなかった。
男達が何をしようとしているのか分からないのが一番恐い。押さえ付けられた身体をよじり、がむしゃらに暴れるしかない。
「チッ…もう良いだろ」
「そうだな」
「ぁ゙っ……!」
すると、焦れた他の男達に急かされて……男が乱暴に指を引き抜いた。だが、ツナはそれまでの仕打ちにショックを受けて、すっかり打ちのめされていて。
(なんで…こんな……)
自分は何もしていないのに、ただ出かけただけだというのに……いきなり訳の分からない目に遭わされて。
これなら、殴られたり蹴られたりする方がマシだ……そう考えるツナは知らないだろう。
次に襲い掛かってくる脅威を。
「じゃあ……俺からな」
「っ、ぇ……?」
両足を高く上げられたかと思ったら、後ろに押しあてられた熱いモノ。ツナは、驚愕と恐れに大きく目を見開いた。
何故なら……男が己の前を寛げて、自身の切っ先をそこへ押し付けていたからだ。
自分とは比べものにならないほど大きな、凶暴にも見えるそれを。
まさか、と思う暇もない。
「や、やだ…ぁ゙っ……!」
ぎちりと嫌な音がして、同時に下半身がとんでもない痛みに襲われた。
「っ、ぁ゙……!」
(な、に…なになにっ…!?)
何が起こっているのか分かるはずもない。痛くて苦しくて、何も考えられない。
(っ……れ、か……!)
全身を引き裂かれるような痛みに、
(だ…れか……!)
己の悲惨な境遇に心底絶望して、
「っ、―――っ!」
ツナは、そこで意識を手放した。
***
暗い。
何も見えない、何も聞こえない真っ暗闇の中。
(っ……!)
不意に、自分の身体に何かが絡み付いてきた。それは目に見えない、だが酷くおぞましいモノで。
(や、だ…やだ……!)
振り払おうとしても、それはキツく絡み付いてきて離れようとはしない。身体も上手く動かなくて、声も出せない。
(やだやだっ…助けて……!)
一体どうなってしまうのか。ただ怖くて恐ろしくて、
「っ、助けて―――!」
その瞬間、視界が白く弾けた。
***