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□A relation
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優しげな、だが逆らえない視線と声音で言えば、ツナヨシ……ツナは素直に頷くと、ジョットと呼ばれた青年に顔を寄せていった。整った顔立ちのそこに、ちゅっと可愛らしいキスをする。
すると、
「あぁツナヨシっ!」
「ぁっ…ん、んんぅっ…!」
再び爆発したジョットが、ツナを強く抱き締めて自ら口付けた。触れるだけのキスではなく、柔らかい唇を割り温かい口内を掻き回す。
さらに華奢な身体を自分の下へ組み敷くと、首筋やシャツの隙間から覗く白い肌にも唇を這わせ始めた。
「んんっ、ゃ…ぁ…ジョット…くすぐったいよぉ……」
まだ意識がぼんやりとして力が入らないツナは、されるがままになっている。だが、その様子は決してくすぐったいだけではなさそうで……ジョットも、明らかに普通のキスをしているだけではなかった。
全身を撫で回す手も、非常に怪しい動きをしていて。
「朝から誘うなんて、イケナイ子だな」
「ひゃ、ぅ…ジョットが、勝手に……!」
「ほう?」
「ふぁぁっ!」
一体布団の中で何をしているのか、ジョットが動く度にツナは甘い声を上げびくびくと反応する。
そして、
「煽った責任は取れよ?ツナヨシ……」
「ぁ……」
透き通った、だが燃えるような熱を含んだ瞳。それを見て、ツナもどきりと胸を高鳴らせる。
そして、爽やかな朝から似つかわしくない、何とも艶めかしい官能の世界が広がろうとした瞬間、
「……ゴラァァァジョットぉぉぉぉっ!」
「ひゃぁっ!?」
いきなり重厚なドアがぶっ飛びそうな勢いで開かれて、屋敷全体が揺れるのではないかと思うような怒鳴り声が響いた。意識がふわふわとしていたツナは心底驚き、その無防備な小動物をまさに食らおうとしていたジョットは不機嫌そうに舌打ちをする。
「何だG、朝から騒々しいぞ。ツナヨシとの時間を邪魔するな」
「何言ってやがる!今日はあれほど早く起きろって言っただろうが!」
部屋に入ってきたのは、赤い髪に顔にタトゥーの入った、目付きの鋭い青年だった。ジョットと同い年くらいだろうか、酷く整った顔立ちは今は怒りでとんでもないことになっている。
だがジョットは臆することなく、むしろ心外だと言わんばかりに、
「何だそんなことか。せっかく良い気分で目覚めて、ツナヨシを可愛がってやろうと思ったのにな」
「テメェこのダメ親父!親バカ!ショタコン!」
「む、ショタコンは聞き捨てならない。俺は息子一筋だ」