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□A relation
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どこか深い森の中にある巨大な屋敷。シンプルな造りだが荘厳な雰囲気の建物が、朝日を浴びて輝いているように見える。

そんな屋敷の、最上階にある一際広い部屋……その奥の寝室。窓のカーテンは閉められているが、その隙間から微かな陽の光が差し込んでいるため中は少し明るい。

不意に、そこにあるキングサイズのベッドで、何かが微かに動く気配がした。誰かが眠っていたようで、衣擦れの音とスプリングの軋む音がする。

「ん……」

そこにいたのは、二十代後半くらいの青年だった。太陽と同じくらいキラキラとした金の髪に、今起きたばかりで薄らと開かれた瞳も同じ色。

まだ完全に起きてはいないようで、青年はしばらくベッドの中でぼんやりとした後……ふと何かに気付いて、被っていた布団を少しだけ捲った。

そこには、

「ん、ぅ……」

まだ十代半ばくらいだろうか、一人の少年が眠っていた。ふわふわの薄茶色の髪に可愛らしい顔立ち。どことなく青年に似ているような気もするが、くぅくぅと眠る様子は酷くあどけない。
少年は青年の胸元に顔を埋めるようにして、良く眠っていた。

「ふ……」

そんな少年を見て、青年は頬を緩め穏やかな笑みを浮かべかける。

だがそれも一瞬で、

「……っ、あああ可愛いツナヨシ……!」
「むぎゅ!」

突然そう叫ぶと、がばりと少年に抱き付いたのだった。その表情は、黙っていれば秀麗で神がかりの美貌をしているというのに、今はだらしなく崩れてしまっている。

「ああくそ、本当に可愛い…可愛いすぎてどうかなりそうだ…!」
「んん…ん、ぅ……?」

ぎゅうぎゅうと小さな身体を抱き締めて、眠る顔にキスを落としていく。くすぐったいのか息苦しいのか、ツナヨシと呼ばれた少年は眉を寄せ身体をもじもじとさせた。

そして、しばらくしてようやく目が覚めたのか、

「ん、ふぁ……?」

吐息のような声を漏らした後、ゆっくりと目を開いたのだった。現れたのは、髪と同じ薄茶色の大きな瞳。

まだ寝ぼけているのか、少年は自分の目の前にいる青年を見るとぱちぱちと瞬きをした。

そして、

「おはよう、ツナヨシ」
「ん…おはょ、ジョット……」

ちゃんと起きたのかどうかは分からないが、青年がキスをしながら笑えばつられてふにゃりと笑う。その愛らしさに、青年が内心身悶えたのは言うまでもない。

そして落ち着いてから、

「おはようのキス、してくれるな?」
「ん、はぃ……」

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