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□Dog's feeling
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カーテンの隙間から射し込む、穏やかな陽の光と小鳥のさえずり。そして、夏だが微かにひんやりとした空気が、朝の訪れを知らせる。

「うー…んん……」

どこかの森の中にある巨大な屋敷の、広く豪奢な部屋。

その奥にある、これまた立派なベッドで眠っていたツナは、不意にもぞもぞと身動ぎした。まだ目は閉じられたままだが、どうやら起きたらしい。

まだぼんやりとした意識の中、身体を動かすと何故か重くて、特に下半身は鈍く痛んだが……爽やかな朝に、清々しい気持ちで目覚めることができそうだ。

そして、そろそろ起きようか、とようやくゆっくりと目を開くと、

「………」

目の前に広がったのは、血のように赤く鋭い目で、こちらを射殺さんばかりに睨み付けている男の顔。

「………」
「………」


数秒後、まるでホラー映画で聞くような悲鳴が屋敷中に響き渡った。


***


夏休み。リボーンに無理やりイタリアへ拉致されて、ボスになるための勉強や修行をさせられてどのくらい経ったのだろうか。
辛く苦しい中ほんの僅かな楽しみと幸せを噛み締めながら、ツナは異国での日々を送っていた。

だから朝のこの僅かな時間も、心を休めることができる数少ない機会で、心地好いまま目覚めたかったのだが……

「っっ…も、びっくりさせないでよ……!」

寝覚めの瞬間に強烈な……独立暗殺部隊ヴァリアーのボス、ザンザスを至近距離で見てしまったツナは、思わず悲鳴を上げてベッドの端まで逃げた。ザンザスは顔立ちは酷く整っているのだが、何せ視線や雰囲気がめちゃくちゃ怖いのだ。
だから、本気で寿命が縮まるかと思った。

だが、ザンザスはツナの訴えを無視……というか視線で黙らせると、

「さっさと用意しろ、カス」
「へ……?」

低くドスの効いた声で、たったそれだけを言った。何のことだか分からないツナは惚けた声を上げるが、

「っひぃぃ分かりました分かりましたっ…!」

食われるのではないかというほど鋭い瞳に睨まれて、慌てて服を着替え始めるのだった。


ヴァリアーとの戦いの後、何故か日本にいるツナの元へ良く訪れるようになったザンザス。始めは何とも奇妙な空気の二人だったが……ある日、何がどうなったのか、ツナはザンザスに訳が分からないまま食べられてしまったのだ。

……性的な意味で。

それから、会えば野獣のような性欲の持ち主であるザンザスに抱かれる(むしろ一方的に貪られる)ようになって。

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