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□Harem?
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その妙に怪しげな雰囲気に、ツナは身の危険を感じつつもどきりとしてしまう。
すると、
「だから、抜け駆けすんなって言ってんだろコラ!」
「全く、ツナヨシの気持ちも考えなよ」
不穏な気配を感じ取った虹達が、すかさずそれを阻止しようと立ちはだかった。ここ一番の団結力に少し感動しつつも、ツナは彼らが近付けば近付くほど胸を高鳴らせてしまう。
だがさすが俺様のリボーンは、そんなものお構い無しのようで、
「はっ…コイツの身体は、俺の好きにして良いって前から決まってんだぞ?」
「ちょっ、何勝手な……」
いよいよ際どい所まで手が伸びかけて、さらに勝手すぎる発言にツナも抗議しようと身体を捩った。
だがその時、
「っ、ひゃぅっ…!」
リボーンの手が胸の突起を掠め、首筋を舐められて……言い様のない感覚に、ツナは思わず高い声を上げてしまった。
気付いた時にはすでに遅く、
「「「………」」」
「っ、ぁ……そ、その……!」
一瞬で静まり返った室内に、かぁぁと頬を染めて俯いてしまう。
(は、はずっ…!何女の子みたいな声出してるんだよ……!)
羞恥に、顔から火が出そうだった。
だが、リボーンだけはにやりと笑って、
「な?コイツもこんなに乗り気なんだからな」
「ひゃっ、ゃっ…やめっ、リボっ…んんっ…!」
服の上からすりすりと両方の乳首を弄られ始めて、びくびくと身体が反応してしまう。こんな感覚は初めてで、ツナはただ戸惑ったようにされるがままになっていた。
すると、
「は、そっちがその気なら……」
「そうだな」
「我々も、好きにさせて頂きましょうか?」
「決まりだね」
「面白い」
「ぇ…ぇ……?」
すでにとろんとしかけているツナの全身に影が落ちた。ぼんやりと見上げれば、先ほどよりも距離の近い、そして何やら熱っぽい表情をした男達がいて。
「な、なに…?みんな……」
「我々も混ぜてもらおうと言っているのだよ、沢田綱吉」
「ふ、ぇ……?」
まだ良く分かっていないツナ。そんな彼を抱き締めているリボーンは、少し不機嫌そうにしながらも、
「ふん、勝手にしろ」
彼らの参加をあっさりと許可してしまって。
「なに、いったい……」
「オメーは、大人しく感じてれば良い」
「へ……っ、んんっ…!?」
リボーンの顔がやたら近いと思ったら、いきなり唇に何かが押し付けられて……ツナは大きく目を見開いた。
(っ、え……!?)
何故ならそれは、リボーンの唇で……キスをされている事実に、頭の中が真っ白になってしまう。