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□白の軛
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「ぁぁぁっ、ぁ゙っ…ひ、ぁぁっ…!」
「は……綱吉……!」
「っ、ぁぁ―――っ!」

深く繋がる度に、

名前を呼ばれる度に、

「っ……!」

身も心も、目には見えない何かで絡め取られていくような気がした。





国際的にも有名な巨大企業の社長令息である沢田綱吉……ツナは、本当は総帥と愛人との間に生まれた子どもだ。幼い頃にその母親を失って、それから本家に住むことになった。

だが他の親族や使用人達が、愛人の子どもを快く受け入れてくれるはずもなく……これまでずっと、周りの人間から敬遠されながら生活していた。

たがそんなツナにも、優しく接し可愛がってくれる人物がいた。

それが、総帥の嫡男であり企業の正式な跡取り、ツナの腹違いの義兄である……白蘭だった。
彼だけはツナを疎ましく思ったりせず、本当の弟のように大切にしてくれるのだ。

だが、

「………」

朝目を覚ますと、ツナは気怠い身体をゆっくりと起こした。全身が鉛のように重くて、所々がじんじんと疼く。
さらに、身体の奧が鈍く痛んだ。

そして、

「………」

シャツを羽織っただけの自分の身体を見下ろすと、身体中に赤い鬱血の跡が散りばめられていて。

(俺…やっぱり……)

そんな自分の身体を見つめながら、ツナはあることを心に決めた。


***


義兄の白蘭は、容姿端麗で頭脳明晰、有名私立高校でトップの成績を誇っている。穏やかで義弟のツナに優しい姿は、誰が見ても完璧で理想の兄だ。

だが……白蘭は、明らかに普通とどこか違っていた。

「……失礼しました」

ツナの通っている、地元の中学校。職員室で用を済ませ出てきたツナは、重い身体に負担をかけないようゆっくりと教室へ向かっていた。

身体の具合が悪いのは、昨夜……白蘭に、遅くまで激しく抱かれていたから。

白蘭は、何故か弟であり同じ男であるツナを、異性にするかのように扱うのだ。それも普通にではなく、おかしくなってしまいそうなほど激しく、さらにはツナが知りもしないような大人の玩具を使って。

幼い頃からスキンシップの多かった義兄。常に身体を寄せられて、抱き締められキスされるのは当たり前だった。
やがて、それはだんだんエスカレートしていって……ツナが中学に上がった頃からは、肌を露にされ全身を弄り回されて、さらに性器を弄ばれるのが当たり前になった。

そして今では、義兄の自身をもしゃぶらされて……それを、自分の身体に受け入れさせられているのだ。

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