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□Princess and friends
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大切なお客なのだろうか、寝室へ引っ込んだ方が良いのだろうか、と考えるツナだったが、ジョットは側にいて良いと言う。
ならばせめてズボンを履きたいのだが……あっさりと却下されてしまった。
こんな格好で人前に出ろと!?と泣きそうになっている間に、再びドアがノックされそのお客様が来てしまう。
結局ツナはいつものように、ソファーに座ったジョットの膝の上にちょこんと収まった状態で、その人物を迎えることになったのだった。
***
「久しいな、コザァート」
「ジョットも、元気そうで何よりだよ」
訪れたのは、ジョットと同い年くらいの青年だった。燃えるような赤い髪と瞳とは対照的に、穏やかで優しげな顔立ちが印象的だ。
ソファーに向かい合って座り、二人は再会を喜んだ。その雰囲気から、かなり親しげな仲だということが分かる。
「ツナヨシ、こいつはコザァートといって、俺の昔からの親友なんだ」
膝に乗せられたまま、ジョットがその人物を紹介してくれる。
コザァートというこの男は、ジョットがボンゴレを作る前からの親友で、ジョットにこのような組織を作ることを勧めたのは、どうやら彼らしい。
その後、コザァートも別のファミリーを作ってジョットとは別れたのだが、定期的に連絡を取り合っていたのだという。
「コザァート、これは俺のツナヨシだ。可愛いだろう」
「っ……!」
ツナも、ジョットによって紹介されたのだが……大きめのシャツと下着だけの格好で、膝に乗せられたままの姿は恥ずかしくて……顔を赤らめ小さくなっていた。
「そうなんだ。初めまして、ツナヨシ」
「は、はじめ…まして……」
だがそんなツナにも、コザァートは穏やかな笑みを向ける。その優しげな、だが整った顔立ちに、ツナはますます小さくなった。
「それにしても驚いたな。君が可愛い子に目がないことは知っていたけど……」
それからコザァートは、意外そうにツナを眺めると、
「特定の子を側に置くなんて、今までなかったし……よっぽど、その子が気に入ったんだ」
「ああ、俺はツナヨシに心を奪われてしまった。だから、もうこの子なしでは生きられない」
「ジ、ジョット……!」
きゅ、とジョットに抱き締められ額にふわりとキスを落とされて、ツナは腕の中で慌てる。人前でそんなことをされたのにも焦ったが、恥ずかしげもなくそんな台詞を言われては、あわあわとすることしかできない。