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□Princess and friends
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深い森に囲まれた、もうすっかりお馴染みの巨大な屋敷の中は、現在とてつもない緊張感に包まれていた。

何故なら、

「っ、っ……!」

最上階に位置する、一番豪華な部屋。
その寝室にあるベッドの隅で小さくなりながら、ツナは声にならない悲鳴を上げた。目の前には、誰もがうっとりと見惚れた後その場に跪きたくなるような容姿の青年が、笑顔で立っている。

それはもう、恐ろしいほどの笑顔で。

「……ツナヨシ」
「っっ……!」
「お前はまた、俺の言い付けを破ったな?」

青年……ジョットが怖いオーラを出している理由は分かる。ツナが、彼が不在の時、お世話係を任命された嵐の守護者であるGと……その、むにゃむにゃな行為をしてしまったからだ。

「ご、ごめんなさい……」

だが、ツナは約束を破ったことは申し訳なく思っているが、そのような行為をしてしまったことは後悔していなかった。何故なら、ツナにとってはジョットも他のボンゴレの人間も、大好きで大切な存在だと感じるようになっていたから。

そして、それはジョットも良く分かっているはずで、

「……全く。本当にお前は、誰もを夢中にさせてしまうのだな」

彼も、決して本気で怒っている訳ではなかった。彼にとってもファミリーの人間は大切な存在で、一緒にツナを愛することは嫌ではないのだ。

だから、

「だが、約束は約束だ」
「っ、ひ……!」

ジョットは、隅で縮こまっているツナを捕まえると、ベッドに組み敷いて再び笑顔を見せた。

「今日の仕置きは、何が良いだろうか?」
「っ……!」

だから、ツナにお仕置きをするのは、ただツナを虐めて、泣かせて……たくさん可愛がってやりたいからで。

(っ、ひぃぃぃぃ……!)

だが、恐ろしいものはやはり恐ろしい。今日は一体何をされてしまうのか……ツナはガタガタと身体を震わせたのだった。

その時、

―――コンコン

「すみません。ボス、少しよろしいでしょうか?」

重厚な部屋の扉がノックされて、外から部下の声が聞こえる。今まさに哀れな子兎を食べようとしていた支配者は邪魔をされムッとして、逆にツナは安堵した。

部下によると、どうやらジョットにお客様のようで、

「何、コザァートが?」
「はい、ボスにお会いしたいとお見えですが」

それまで不機嫌だったジョットが、来客の名前を聞いて珍しく驚いたようだった。そして、すぐに部屋へ通すよう指示をする。

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