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□And...sugary
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「――ああ、その件ならもう良い。それよりも、例の――」
明らかに高級感の漂うとあるホテルの、広くて夜景を一望できるスイートルーム。その一角にある、やはり高そうなソファーに座って、
「――その報告書はすぐに出せ。今週中だ」
一人の男が、携帯で誰かと会話をしながら、机に置かれたノートパソコンのキーボードを素早く叩いていた。話の内容からして、恐らくビジネスだろう。
そして、その男は誰もが見惚れるような整った顔立ちをしていた。その視線は鋭く、適確に指示を出す様子や、会話をしながらも自身は目の前にある情報を処理する姿はかなりエリートで、また高い地位の人間だということが分かる。
「……もう一つ、明日の会議のことだが――」
その時、
「――っ!―――!」
不意に、男の声しかしなかったはずの部屋で、奥から何か別の気配が感じられた。一瞬、男はそちらにちらりと視線を向ける。
「………」
だがそれは本当に一瞬で、僅かに口角を上げた後、またパソコンへ視線を戻した。
「――以上だ。今日はもう良い」
そう言って通話を終えると、パソコンの電源も落としてソファーから立ち上がる。すらりとした長身に、スーツを身体の一部のように着こなす姿はモデルのようにも見えた。
男は部屋の奥、キングサイズのベッドへ向かうと……そこにある、とあるモノを見下ろして、口端を吊り上げた。
「……よほど、そのオモチャが気に入ったようだな」
そこには、一人の小柄な少年が横たわって震えていた。大きな瞳を涙で濡らし、頬を真っ赤に染めて。
小さな口には太い棒状の口枷がはめられていて、くぐもった声しか出せない。
先ほどの気配は、どうやらこの少年だったらしい。
少年は服を何も身に付けていない。両手は後ろ手に縛られて、足も大きく開かされた状態で拘束されていた。
さらに、露になった臀部の間には太くグロテスクなバイブが突き刺さっていて、激しく振動しているのが分かる。
全身を桜色に染め、幼い自身は勃ち上がっていて……だが細い紐のような物で根元を縛られ、射精することを阻まれていた。溢れた先走りで自身は濡れ、シーツも汚れてしまっている。
「っ、ふ…ぅ、ぅ……!」
気丈に男を睨み付ける様子は、だが恥ずかしい格好をさせられて、息を乱した状態では余計に欲情をそそるだけで……男はさらに笑みを深くした。
「射精せずに何度イッたんだ?本当にお前はいやらしい奴だな」
「んっ、んんん―――っ!」