Main2

□Dancing dolls
5ページ/8ページ



だが、ツナの手が止まることはない。

(何と悪趣味な……!)

デイモンという敵は、自分やツナで遊んでいるのだ。屈辱と、ツナの身体を好き勝手に操る不快感に怒りが募るが……今の骸には、どうすることもできない。

やがて、ツナはあっさりとスラックスの前を寛げると、下着を少しずらし萎えた自身を取り出してしまった。

「ぁっ、骸の……だ、だめっ…んむっ…!」
「っ……!」

初めて見る骸のそれにどきりと心臓を跳ねさせるも、何かを言う間もなく……ツナは、気が付けばそれにむしゃぶりつかされていた。

「んっ、んんっ…ふ……!」
「っ、は……!」

柔らかい口内、温かい舌や吐息に、骸は思わず息を詰める。気を抜けばすぐにでも熱を持ちそうなくらい、操られたツナの奉仕は巧みだった。

「ふ、ぅっ…んん、ん……!」

(や、だ…やだ、よぉ……!)

一方のツナは、骸の自身を愛撫させられながら、ただ涙を零していた。

仲間に暴力を振るうのは絶対に嫌だ。だが、この行為も……自分の大切な、大好きな仲間にこんなことをするなんて、どうにかなってしまいそうだった。

デイモンが、何故こんなことをするのか分からない。だが、こんな想いをするくらいなら、敵に犯される方がマシだった。

それなのに、

「ん、んんっ…ん……!」

(なん、で……!)

少しずつ熱を持ち始める骸の自身に、舌に触れる生々しい感触や匂いに、ドキドキと心臓が脈打つ。自分の身体が、だんだん熱くなっていくことが信じられない。

だってこれは、マインドコントロールとは関係ないはずだから。

(俺、何考えて……!)

こんなこといけないのに。仲間に、酷いことをしているのに。

「っ、くそ…いい加減に、離しなさい……!」
「ん、んんっ……!」

やがて、背後で切羽詰まった声が聞こえて、骸がもう限界なのだということが分かった。口内の自身が震え、すぐにでも達しそうになっている。

だが、ツナの身体は骸を追い詰めるためだけに動いていた。
そしてツナも、身体の熱が収まることはなく、

「っ、く……!」
「んん゙っ…ぅ……!」

骸が低く呻いて、口内にどろりとした熱が吐き出された瞬間、ぞくぞくとした快を覚えたのだった。

「っ……!」
「んっ、はぁっ…ごめ、骸……!」

吐き出されたモノを全て飲み込んだところで、ようやくツナは骸の自身を口から引き抜く。だが、その表情はどこか熱っぽくて。

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ