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□Dancing dolls
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だが、ツナの手が止まることはない。
(何と悪趣味な……!)
デイモンという敵は、自分やツナで遊んでいるのだ。屈辱と、ツナの身体を好き勝手に操る不快感に怒りが募るが……今の骸には、どうすることもできない。
やがて、ツナはあっさりとスラックスの前を寛げると、下着を少しずらし萎えた自身を取り出してしまった。
「ぁっ、骸の……だ、だめっ…んむっ…!」
「っ……!」
初めて見る骸のそれにどきりと心臓を跳ねさせるも、何かを言う間もなく……ツナは、気が付けばそれにむしゃぶりつかされていた。
「んっ、んんっ…ふ……!」
「っ、は……!」
柔らかい口内、温かい舌や吐息に、骸は思わず息を詰める。気を抜けばすぐにでも熱を持ちそうなくらい、操られたツナの奉仕は巧みだった。
「ふ、ぅっ…んん、ん……!」
(や、だ…やだ、よぉ……!)
一方のツナは、骸の自身を愛撫させられながら、ただ涙を零していた。
仲間に暴力を振るうのは絶対に嫌だ。だが、この行為も……自分の大切な、大好きな仲間にこんなことをするなんて、どうにかなってしまいそうだった。
デイモンが、何故こんなことをするのか分からない。だが、こんな想いをするくらいなら、敵に犯される方がマシだった。
それなのに、
「ん、んんっ…ん……!」
(なん、で……!)
少しずつ熱を持ち始める骸の自身に、舌に触れる生々しい感触や匂いに、ドキドキと心臓が脈打つ。自分の身体が、だんだん熱くなっていくことが信じられない。
だってこれは、マインドコントロールとは関係ないはずだから。
(俺、何考えて……!)
こんなこといけないのに。仲間に、酷いことをしているのに。
「っ、くそ…いい加減に、離しなさい……!」
「ん、んんっ……!」
やがて、背後で切羽詰まった声が聞こえて、骸がもう限界なのだということが分かった。口内の自身が震え、すぐにでも達しそうになっている。
だが、ツナの身体は骸を追い詰めるためだけに動いていた。
そしてツナも、身体の熱が収まることはなく、
「っ、く……!」
「んん゙っ…ぅ……!」
骸が低く呻いて、口内にどろりとした熱が吐き出された瞬間、ぞくぞくとした快を覚えたのだった。
「っ……!」
「んっ、はぁっ…ごめ、骸……!」
吐き出されたモノを全て飲み込んだところで、ようやくツナは骸の自身を口から引き抜く。だが、その表情はどこか熱っぽくて。