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□Dancing dolls
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「……っ、ぅ………」

ツナが目を覚ますと、そこは見たことのない場所だった。

ドーム型の高い天井に白い壁。物も何も置いていないその空間は講堂のようで、かなり広い。

そこにはツナ以外誰もいないようで、辺りはしんと静まり返っていた。

(ここ…どこ……?)

あの小さな部屋に閉じ込められていたはずなのに、いつの間にこんな所へ移動させられたのか。
自分の姿を見ると、ツナはワイシャツ一枚と辛うじて下着を身に付けているだけの状態だった。

(確か…デイモンに……)

何度も犯され嬲られているうちに、どうやら気を失ってしまったらしい。散々弄ばれた身体は鈍く痛み、鉛のように重かった。


炎真達シモンファミリーに捕らえられ、彼らのアジトに監禁されてしばらく経つ。その間、炎真やジュリーことD.スペードに手酷く犯されて、ツナは身も心もボロボロになっていた。

特に、デイモンには怪しい力で身体を好き勝手に操られ、嫌悪するような行為を強制させられて。

そして、ツナは決して逆らうことはできなかった。デイモンの所有物にならなければ、心も身体も完全にコントロールすると脅されたのだ。

本物の操り人形にされ、デイモンに奉仕するどころか、自ら仲間に手を下すことになれば……考えるだけで、恐怖に背筋が凍り付く。

だから、ツナはデイモンの言いなりになるしかなかったのだ。仲間を守るために。

(………)

仲間のことを考えて、ツナは今にも泣き出しそうな顔して俯いた。

(みんな……)

たった数日離れているだけなのに、もうずっと会っていないような気持ちになる。今どこにいるのか、無事なのか……そう思って、目頭が熱くなるのを感じた。

(俺、バカだ……)

仲間がいないと、一人では何もできないなんて。側にいないことが、こんなにも寂しくて、辛いことだなんて。
いつも必ず誰かが一緒にいてくれるから、そんなことは気付きもしなかった。

(皆に、会いたいよぉ……)

膝を抱えてその場に蹲り、顔を埋めてしまう。涙を堪えるように瞳を閉じて、唇を噛み締めながら。
もう、何も考えたくなかったのだ。

その時、

「………!」

急に辺りの空気が変わったような気がして、ツナは顔を埋めたまま身体を強ばらせた。周りが靄に包まれるような、全てが覚束ない雰囲気。

この感じを、ツナは知っている。

デイモンが来たのかと怯えたが……それは、いつもと何かが違っていた。懐かしいというか、どこか温かいというか。

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