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□Little rabbit!
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(雲雀さん…今日も格好良い……)

黙々と書類に向かう姿を眺めながら、ツナはほぅと息を吐いた。

群れるのが嫌いだと言いながら、いつもツナを助けてくれる頼れる存在。でも、普段は遠くで見ることしかできない憧れの先輩。

それが今、こんなに近くにいるなんて……それだけで、ツナは嬉しくて仕方がなかった。

(いつまで、こうしていられるのかな……)

だからこそ、この時間が終わってほしくないと思う。ずっと、こうやって雲雀の側にいたいから。

「……何だか、物欲しそうな顔をしているね」
「へ……わっ…!?」

ボーッとしていたので、いつの間にか雲雀がすぐ側まで来ていたことに気が付かなかった。顔を覗き込まれて、驚いて飛び上がる。

「ぇっ、ぁ…雲雀さん、お仕事は……」
「うん、今日はもう終わった」
「そ、そう…ですか……」

見ると、机の上にあった書類は全て片付いていて……ツナは、内心残念に思った。

(もう、帰らなきゃいけないんだ……)

もっと一緒にいたい……という気持ちはあるが、自分は罰でここにいるのだからと諦める。しょせん、雲雀にとってこれはただの仕事なのだ。

「じゃあ…俺、もう帰りますね……」

こっそりため息を吐いて、机に広げた宿題を集めて帰り支度を始める。

すると、

「……待ちなよ。まだ僕は帰って良いとは言ってないよ」
「ぇ……」

いつもはすぐに帰されるのに、まだ何かあるのだろうか……と、ツナは不思議そうに雲雀を見上げた。いや、見上げようとした。

だが、

「ふぇ……?」

視界に映ったのは何故か天井で、背中にはソファーの柔らかい感触。
状況がつかめず呆然とするツナに、雲雀が覆い被さってくる。

「ひ、雲雀さん……?」
「そろそろ君に、風紀を乱した罰をあげないとね」
「ぇっ……」

意外な言葉に、ツナはさらに頭を混乱させた。では、今までのは何だったのだろうか、と。

「昨日まで何かと忙しくてね、時間が取れなかったんだ」
「で、でも…今までは……」
「あれはただの監視。いやらしい君が、また風紀を乱さないかどうか」
「っ……!」

意味ありげに胸元を撫でられて、ツナはびくりと身体を跳ねさせた。

不敵に、だが肉食獣のように笑う雲雀に、無意識に身体を押し退けようとして……だが、伸ばした腕はつかまれ、ソファーに押し付けられてしまう。

「さて……覚悟しなよ、沢田綱吉」
「っ、ぁ……!」

ぞくりとするような瞳と声音。

自分を支配し、捕食しようとする存在に……ツナはすでに、身体を熱くさせていた。


***

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