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□Little rabbit!
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「ふ、ぁっ…ぁぁっ……!」
放課後。夕日の差し込む応接室に響く、誰かの甘い声。
部屋の中央にあるソファーの一つに、ここ並盛中学校の男子生徒が一人座らされていた。
小柄で、茶色のふわふわした髪に大きな瞳を持つその少年は……2-A、沢田綱吉。
だがその姿は、制服は辛うじてカッターシャツを腕に引っ掛けているだけで、残りは全て床に散らばっていて……下半身に至っては、何も身に付けていない。さらに両手を手錠で戒められ、両足も大きく広げられた状態で縛られていた。
顔を真っ赤にして、はぁはぁと息を乱しながら……ツナは、涙で潤んだ瞳を上へ向ける。
「ぁっ…ひばり、さんっ……!」
目の前で、夕日を背後にして立ちながら、こちらをじっと見つめている雲雀恭弥に。
「何だい?」
「お、ねが……も、ゆるして…くださ……!」
事も無げに返事をする雲雀に、ツナはさらに泣きそうな顔をして懇願する。
良く見ると、ツナの露になった自身は勃ち上がって、だが根元を紐のような物でキツく縛られていた。さらに、自身と同じく丸見えの後孔からは、見覚えのある、だがとんでもない物が埋め込まれていて。
どうやら、イきたいのにイけないのが辛いらしい。
ツナは苦し気に、助けを求めるように、雲雀に向かって腰を揺らした。
だが、
「まだ駄目。これは罰なんだから」
「っ……!」
目を細めて意地悪く笑うこの学園の支配者に、ツナは顔を青ざめさせたながらも、ぞくりと身体を震わせたのだった。
……一体何があったというのか。それは、この二人にしか分からない。
***
過去の世界に飛ばされて、そこであんなことやこんなことがあってようやく帰ってきてから約一週間。ツナは、ここ数日ずっと雲雀に呼び出されていた。
何故なら、風紀を乱したことへの罰を受けるため。
過去ですっかりエッチな身体にされてしまったツナは、元の世界で身体を持て余し……こともあろうか学校最強の風紀委員長、雲雀恭弥を襲うという恐ろしい暴挙に出た。
だが、小さな狼の皮を被った子兎は、本物の狼に逆に食べられてしまって。
それから雲雀は、風紀を乱した罰として、次の日からしばらく早朝登校をすること、放課後に居残ることをツナに命じたのだ。
どんなことをされるのか、ツナは不安と緊張でドキドキしていた。
だが、
「おっ、おはようございますっ…!」
「……またギリギリだね。まぁ良いけど、早く掃除して」
「は、はいっ……!」