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□Square
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今日は一体どんなことをされるのか……怯えながら、ツナは部屋のドアをゆっくりと開けた。

「あー、来た来た」
「おせぇぞダメツナ」
「ぁっ……!」

中にはすでに五、六人の上級生がいて、入った途端に腕を引っ張られ、ベッドへ転がされてしまう。思わず起き上がろうとした身体を押さえ付けられて、両手を布のような物で後ろ手に縛られてしまった。

「ゃっ…な、なにっ……?」
「今日は、いつもと違うことをしてやるよ」

ニヤニヤといやらしく笑いながら覆い被さってくる男達に、ツナは身体を竦ませる。

すると、

「おい、あんまり正面に回るなよ。映らねぇだろ」
「っ……!」

不意にそんな声が離れた場所から聞こえ、つられるように顔を上げて……ツナは大きく目を見開いた。

一人の男が、ビデオカメラを持ってこちらを向いていたのだ。

「や、だっ…なに、を……!」
「知り合いに、こういうのを高く売ってくれる奴がいるんだよ」
「っ……!」
「編集とかしてさ、本物のAVみたいに」

信じられない言葉に、ツナは恐怖でがたがたと震えだした。顔を真っ青にして、唇をわななかせながら。

売ると言ったのか。惨めに犯されるところを映されて、誰とも分からない人間に。

「心配しなくても、目隠しして顔は分からないようにするからよ」
「あと、名前も呼んだりしないし」
「っ、やだぁっ……!」

男の一人が黒い布を持って近付き、複数の手がシャツを脱がせようとするので、ツナは弾かれたように暴れだした。両手を後ろで拘束されていても、身体を捩り、足をばたつかせて。

顔を隠そうが関係ない。こんな行為をされるだけでも嫌で仕方がないのに、それが不特定多数の人間の目に触れるなんて考えられなかった。

「ぃゃっ…いゃぁっ……!」
「チッ……」
「ぁぅっ……!」

すると、暴れ続けるツナに焦れたのか、一人がその頭を押さえ付け、耳元に口を近付けて囁く。

「……何なら、目隠ししないで手酷くヤッても良いんだぜ?」
「っ……!」
「ダメツナって呼べば、この辺りに住んでる奴らなら分かるかもな……?」

途端に身体を跳ねさせて動かなくなったツナに、男はにやりと笑って、

「どっちにする?顔を出したまま犯されたいか、目隠しして気持ち良いことをしてほしいか」
「………!」

それは確認ではなく、強制で。

「……、て……」
「何だって?」
「っ、めかくし…して……き、きもちよく…して…ほしい……」

ツナに、拒否する権利などなかった。

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