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□Bittersweet
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男は明らかにツナを試しているようだった。それに腹が立って、何とかイかせてやろうと奉仕を続けるが……僅かに反応し始め、さらに大きくなったそれは銜えるだけでも辛いし、強い雄の臭いや苦い味に涙が滲む。

そして、そんな苦しそうな様子のツナを愉しげに、だがどこか冷たい目で見つめてくる男。

(っ、なんだよ…こいつ……)

胸に、言い様のない不安が広がっていく。それと同時に、何故かどんどん熱くなっていく身体。滲んだ涙で視界がぼやけ、男の姿が揺れる。

ツナは、自分の身体の変化に戸惑っていた。

「……物欲しそうな顔だな」
「ん、はぁっ…!ぁっ……!?」

不意に、口から自身を引き抜かれ腕を捕まれる。強い力で引っ張り上げられて、ベッドの上に放り投げられた。

「な、に……!」
「慣れていると言った割りには拙い奉仕だ。それに初な反応をする」
「っ……!」

パーカーのチャックに指をかけられ、ツナはぎくりとする。男はそれを引っ張ると、前を完全にはだけてしまった。

「ふん……」

ツナは、パーカーの下に何も身に付けていない。どうせすぐに剥ぎ取られてしまうし、ぐちゃぐちゃにされるのも、汚されるのも嫌だったからだ。

現れた白く滑らかな肌に、男は面白そうに目を細める。

「綺麗な肌だな。確かにその容姿なら、男が飛び付くのも分かる」
「っ、っ……!」

真っ直ぐに見つめられ、確かめるように肌に触れられて、ツナは急に酷い羞恥心に襲われた。今までは、すぐに衣服を剥ぎ取られ掻き抱かれて……自身をしゃぶられようと尻の孔を舐められようと、嫌悪するばかりで恥ずかしくも何ともなかったのに。

「ぁっ……!」

ハーフパンツも下着ごとずり下げられて、まじまじとそこを見つめられてしまう。

身体を眺めるのが好きな奴はいた。だが、隅々まで舐めるような、ねっとりとした視線は、ツナにとって気持ち悪いだけだったのだ。
それが、この男の冷たい瞳に見つめられると、何だか自分が好んで淫らなことをしているような気分になって……羞恥にどうにかなってしまいそうだった。

(どうしたんだよ俺…こんな、奴に……)

どうもこの男に調子を狂わされている。このままじゃ、自分が自分でなくなってしまいそうで……ツナは男をキツく睨み付けた。

「……見るだけで、良いの?」
「………」
「早く抱いてよ…俺、もう……」

我慢できない、と言いたげに男を見上げ、自ら足を開いていく。手を下半身に伸ばすと、自身を握った。

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