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□Marionette
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「っ……」
「ん、ぐっ……!」

それが一際大きく震えた瞬間、口の中に苦いものが広がっていた。顔を歪めながら飲み干せば、ようやく口から異物が引き抜かれる。

そして、休む間もなくベッドに押し倒された。

「ひっ……!」

シャツの前をはだけられ、大きな手が上半身を撫で回す。肌の上を指が滑り、それだけでぞくぞくとした感覚が這い上がる。胸の突起に触れられれば、じんとした痺れが走った。

「んっ、んんっ…ふ、ぁ……!」

最初は怖くて気持ち悪かっただけなのに、今では意思に反してすっかり敏感になってしまった自分の身体。暴かれた肌には、デイモン達が残した鬱血の跡が散らばり、散々擦られた胸の突起も赤く腫れていた。

「んっ、ぁぁっ…や、め…んぅっ……!」
「嫌がっていても身体は素直ですね……いやらしい」
「っ、ぅぅぅっ…!」

屈辱や羞恥に、いっそのこと消えてしまいたくなる。それでも、絶対に屈したくなくて、せめてもの抵抗に、ツナはデイモンからずっと顔を背けていた。

「……嫌がる姿を見るのも楽しいが、私にもあまりのんびりしている時間が無い」
「っ、ふ………!」
「これはもう、手っ取り早く身体を完全に支配させてもらいましょうか」
「っ、ぇ……?」

それまで硬く目を閉じていたツナが、驚いてデイモンを見る。言っている言葉の意味が、分からないといったように。

「今は身体だけを操っていますが……私は人の心まで完全に支配することができるんですよ」
「っ、な……」
「加藤ジュリーのように、身体を乗っ取ることもできますが……それじゃ意味がありませんし」

恐ろしい言葉に、背筋が凍り付く。身体を好き勝手にされるだけでも堪らないのに、本当の操り人形になってしまうなんて信じられなかった。

「そ、なこと…できるわけ……」
「おや、なら試してみますか?」
「っ…ゃ……!」

デイモンの瞳は本気だ。だが、ツナはただ信じたくなくて、ふるふると首を振る。

「ヌフフ…ならば、証拠をお見せましょう」

にやりと笑って、デイモンはあっさりとツナの上から退くと、ベッドを降りた。どこからか小さな機械のような物を取り出し、そのスイッチを押す。

「え……?」

すると、低い機械音がして、部屋の奥の天井から大きなスクリーンが出てきた。そんな装置があると知らなかったツナは、驚いたように目を見張る。

「な、なにを……」
「ですから、証拠を見せてあげるんですよ」

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