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□A round square
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始めは、気のせいだと思った。というよりも、まさか男である自分に痴漢なんて、そんなことは考えもしなかったのだ。

けれど、雰囲気で分かってしまった。何となく、おかしいということに。

そしてそれは、やはり勘違いではなかった。

身体を押し付けられたり、手でいろんな場所を撫で回されたり…始めは軽く、触れるか触れないかのタッチだったのに、徐々にしっかりと……そして、いやらしく触れてくるようになったのだ。

いくらツナが身体をずらしたり、離れようとしたりしても無駄だった。逃げれば逃げるほど追いかけてきて、しつこく撫で回されてしまう。
臀部を、上半身を……前の一番大切な部分も。

そして、それはさらにエスカレートしていった。触れる場所や触り方、目的さえも……

(どうして……!)

男である自分が痴漢に。戸惑いと、誰にも言えない、知られたくないという焦りから……何もできず、どんどん好きにさせてしまって。

それから数ヶ月。ほぼ毎日のように……ツナは痴漢をされていた。

今では、

「っ、ぅ……!」

ゴツゴツした手が敏感な部分に触れて、堪らず身体を震わせる。片方の手が、上半身を撫で回した後……シャツ越しに、胸の突起に触れてきたのだ。
指の腹で、すりすりと擦られている。

始めの頃はただくすぐったくて、何がなんだか分からなかったはずなのに……今ではすっかり弱くなってしまい、触れられると妙な感覚に襲われる。痺れのようなものが下半身へと走って、身体が反応してしまうのだ。

「ふ、ぅ……!」

声を出さないように、必死で我慢して身体を硬くする。だが、指で擦られたかと思うと爪で引っ掻かれ、強く押し潰されて……与えられる刺激に酷く翻弄された。

夏服になって、暑いからといってカッターシャツ一枚だけというのも悪いのかもしれない。薄い布からの刺激は強く、弄られ過ぎた乳首がぷくりと立ち上がっているのが分かった。

しかも、痴漢の手はさらに大胆になっていく。

(ぁっ……!)

一瞬、指が離れたかと思ったら、カッターシャツのボタンを二つほど外された。隙間の開いたそこから、すぐに手が滑り込んできて……

「っ、んぅっ……!」

直に乳首を捕らえられると、もう堪らなかった。太い指に挟まれて、コリコリとこねられる。
きゅう、と捻られれば、大袈裟なくらいツナの身体が跳ね上がった。

(だ、め…だめっ……!)

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