From flowery bowers

□Epilogue
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ーーーーーっていうのが、俺が気絶した後にあった出来事らしく、チュン太達から聞いた話だ。

あれから……一週間と少し経った。

ちなみに、あの後の俺達がどうなったかっていうと、

(……酷い目に合ったな……)

その一言に尽きる。

まず、俺ら四人組は仲良く病院へ緊急搬送された。俺は怪我してたし、獄寺や山本はろくに飲まず食わずで監禁されてたからな。

俺が目を覚ました時に最初に見たのは、真っ白な病室の天井だった。怪我をしたものの大事には至らず、ただし頭が綺麗に切れてたから、何針か縫って全治数週間。
しかも、あの寒さの中を一晩洞穴で明かしたり雪にダイブしたり、薄着であの建物の中を(ろくに傷の手当てもせず)うろついて……見事に大風邪をひいた。酷い頭痛だけじゃなく高熱吐き気その他諸々の症状で、頭の怪我もあったしちょうど良いと一週間ほどの入院を言い渡された。

熱を出して寝込むなんて、恐らく物心ついてから数えるほどしかなかったから……こんなにキツいもんだとは思わなかったな。

で、他のメンバーは軽傷だったものの……やっぱり風邪をひいて、学園の寮で療養ってことになった。不思議なのは、チュン太も獄寺も寝込んだのに、山本だけが熱も出さずにピンピンしてたってことくらいか(一体どんな身体してるんだ)。

で、こっちは人生で二回目の入院をした訳だが……熱が収まれば絶対安静っていうのは苦痛なもんで。ただ、学園で寝込んでた組には寮管のスクアーロと、同じくチームメンバーのルッスーリアの甲斐甲斐しい世話が付いてきたらしい。
前者は罵声を浴びせながらで、後者は必要以上のスキンシップ付きだったって言うから……それなら病院の方がマシだったと思ってしまう。

……っていうのを、チュン太達の体調が戻った後、見舞いに来てくれた時に話してもらったんだが。

それから、病院へ搬送された時の話だけじゃなく…その前の、本当に俺が倒れた直後のことも、その時に聞いた。鈴木さんと……ツナのことだ。

やっぱり、鈴木さんは……敵だけど、敵になりきれなかった人だったらしい。自分を犠牲にしてまで、俺らを助けるつもりだったっていう。

それから、これも全てを何となく把握してたリボーン大先生が、見計らったみたいなタイミングで現れて……

そこで、彼を庇った……ツナに向けて発砲した、と。

それを聞いた時は、さすがに言い様のない感情が沸き起こったけど、

(それも、始めから決めてたのか……リボーンは)

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