From flowery bowers

□Epilogue
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リボーンからの話も、その時に行って聞いた。まぁ、事件のことを聞くっていうよりは、恒例の反省会(?)というか……リボーンに、一方的にけなされただけなんだが。

ただ、犯人のこととか俺らが取るであろう行動とか大体分かってて、自分は楽して駒を動かしてたんだから……その通りにちゃんと動かされた俺らを、もっと褒めても良いんじゃないかとも思う(カッコ悪いけど)。

『俺の教え子なら、アジトに潜入して自分達だけで壊滅させ犯人も捕まえて、自力で脱出できねぇと落第なんだがな』

って、やっぱり気の効いた言葉なんかなかった訳で。ちなみに、アジトを見つけて潜入なんかできる訳ねぇし、正確には拐われただけだ。

それに、教え子って言ってもただの担任と生徒の関係だし。そもそも一般人で、ごく普通の世界に生きてるんだが……

『何言ってやがる。そんなことで、将来ボンゴレの……』
『?』
『……まぁ良い。これからさらに鍛えてやるからな』

って、訳の分からないことを言われた上に何やら不吉過ぎることまで仄めかされた。……だから、聞かなかったことにした。

それから、事件の真相というか、その後のことも簡単に(本当にざっくりと)教えてもらったんだが……

……えーっと、難しいことはさっぱりだから、リボーンの簡単な説明からさらに雑に話しておくと……要は鈴木さんは、最近ボンゴレと一番敵対し抗争を繰り返してたファミリーの人間だった訳だ(それは分かるか)。

これまで学園のボンゴレリングを狙い、次期ボンゴレファミリーの後継者を狙ってた大元の組織の一員。文化祭でリングを奪おうとした組織は、そのデカいマフィアの傘下だった。
例の教師を裏で動かしてる(本人も知らなかった)人物がいるって言ってたけど……それが、鈴木さんだったんだ。

彼は、ずっとボンゴレのスパイとして動いてた。この学園に来て、チームの一員になった時からすでに(元が敵マフィアなんだから当たり前だが)。
で、庭師に紛れてずっとチームやボンゴレのことを探ったり、傘下の人間を使ってリングを探させてたりしてた、と。

それで今回、上からデカい命令があったんだろう。チームを攻撃してまでリングを炙り出して、奪うようにって。

リボーンに言わせれば、もっと重要な目的があったみたいなんだが…それはまだ早いって教えられなかった。いや、気になるけど……その言い方だと、知らない方が良いよな。

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