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□A failure
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「ほら、もう疼いて堪んないだろう?今から僕が、うーんと良くしてあげるからね♪」
「んっ、んんーっ!」

その言葉に、何をされるのか分からないツナはただ必死に首を振る。恐怖に染まった瞳は、暴力を振るわれるとでも思っているのだろうか。

本当はもっと残酷で、屈辱的な苦痛を与えられるというのに。

「ああそうだ、せっかくの可愛い声を聞かなきゃ勿体ないよね」
「ん、はっ……!」

楽しそうに言いながら、白蘭が小さな口に詰められた布を引き抜く。いきなり入り込んできた酸素に、苦しげに咳き込んだツナだったが、

「っ、やだ…やだぁっ…!」

すぐに悲鳴を上げると、白蘭から遠ざかろうと後退った。それも、両手を頭上で戒められているため無駄なのだが。

白蘭はむしろそんなツナの様子も楽しんでいるようで、口端を吊り上げると華奢な身体に覆い被さった。

「ゃっ…ゃっ、ぃゃっ…!」
「ふふ、無駄な抵抗がそそるね。何だか、余計に虐めたくなっちゃうなぁ」
「ひ、ぅぅぅっ…!」
「っ……!」

足をばたつかせ身体を捩るツナを簡単に押さえ付けて、白蘭が露になった上半身をいやらしく撫で回す。それだけで薬の効いた身体は感じるのか、びくびくと大きく跳ね上がった。

そしてその様子を見ていた骸は、白蘭がツナに被さりその肌に触れた瞬間……思わず、身体が動きそうになって。衝動を咄嗟に踏み止めると、拳を硬く握り締めた。

今、自分は何をしようとしていた?下手に動いて正体がばれれば、全ての計画が狂ってしまうというのに。
だから今は、この男の命令通りにしなければならないのだ。

何故なら、ボンゴレを潰すのは自分でなければならない。他のマフィアになど、好き勝手なことはさせない。

そのためにも、今は自分に不利な状況は避けなければ……

「ほらぁレオ君、ちゃんと見てなきゃ駄目じゃん」
「は……」
「っ……!」

その時、慌ててうつむいていた顔を上げた瞬間……その視線は、白蘭ではなくツナとぶつかった。

恐らく、白蘭が恐すぎてレオの存在など今まで気付いていなかったかもしれない。驚いたような瞳は、すぐに怯えたように震えて……彼が骸だとは分かっていない。
普段のツナなら、直感で骸の幻術を見破っていただろう。だが今は、心は恐怖で満たされている上に、薬に犯され朦朧とした状態で。

だがそれも一瞬、

「ぁ……」

その瞳がふと揺らめいたかと思うと、

「っ…助けて……!」
「っ……!」

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