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□Sand-wich!
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「っ、ぁぁっ…ぁぅっ…!」
「ツナ…こっちも……」
「んっ、んぅぅっ……!」
さらに、再び山本の怒張を口内に押し込まれて、強引に出し入れされた。苦しいのだが、その肉の感触に身体はどんどん高ぶっていく気がする。
(なん、で…おれ……)
こんなにめちゃくちゃされているのに、嫌だと感じないのだろう。強い快楽に、身体が流されている訳ではない。
これは、もしかしたら……
「く、十代目……!」
「っ、ツナ…好き、だ……!」
「っ、っ……!」
伝わってくる。激しく腰を打ち付けながら、二人が強い想いをぶつけてくるのが。
「っ、んん―――っ!」
もしかしたら自分は、二人が望む応えを胸に抱いているのかもしれない……白く染まる意識の中で、ツナはぼんやりとそう思った。
***
それから、代わる代わる抱かれ続けて……解放される頃には、日はとっぷりと暮れていた。というか、母親達が買い物から帰らなければ、もっと求められていたかもしれない。
「っ、すみませんでしたっ…!」
「わりぃ、止まんなくなっちまってさ」
ベッドの下で土下座をしながら、獄寺が額を床に擦り付け謝罪する。ツナは起き上がれなくて、布団に包まっていた。
ちなみに、山本は謝ってはいるが爽やかに笑ったままなので、本当に反省しているのかどうかは怪しい。
「お、俺は十代目にとんでもないことをっ…!」
「っ、もう良いよ…二人の気持ちは分かったし…俺も、ちゃんと考えるから…」
「ほ、本当ですか!?」
がばりと顔を上げる獄寺に、ツナは恥ずかしそうに頬を染める。
本当は、もう自分の気持ちはほとんど分かっていた。
ずっと仲の良い友達だと思っていた二人。それが急に告白されて、こんなことになってしまって。
(びっくりしたけど…でも……)
嫌じゃなかったのだ。無理やりされたのに、全てを受け入れてしまって。むしろ、そこまで自分のことを想ってくれている、と喜びさえ感じている。
やはり、自分も……
「やーっぱりなっ!俺のテクニックで完全に惚れちまっただろ?」
「ふわっ…!」
すると、やはり全く悪びれていない山本が言って、思い切り抱き付いてきた。
「テメッ、ふざけんな!十代目は、俺に惚れてるんだ!」
「わぁぁっ!」
すかさず反対側から、獄寺に引っ張られ取り合いになってしまう。
「ちょっ、二人ともぉぉっ…!」
どちらを選ぶかなんてできない。どちらも好きなのだから。
きっとこれからも、この二人に挟まれて一緒に生きていくのだろう――まだ、口には出さないけれど。
*END*