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□Sand-wich!
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まだ頭にはてなマークを飛ばすツナに、今度は山本が、

「だから、俺達はツナが好きなんだって。友達としてじゃなくて……付き合いたいって意味で」
「う、ううううそっ…」
「もうちょい我慢して黙ってようと思ったけどさ、ツナがあんまりにも鈍感だから」
「な、ななな……!」

あまりにも衝撃的な事実に、ツナは口をぱくぱくとさせることしかできない。
二人が好きなのは自分で、そういう気持ちで今まで接していたということで……というか、さっき可愛いとか心が綺麗だとか……頭はすっかりパニックを起こしていた。

「俺、そんな…全然……」
「まぁ、ツナは絶対に気付かないだろうとは思ってたけどな。それよりも……」

どうして良いか分からないツナに、二人はさらに詰め寄る。

「想いを伝えた以上、ツナにはちゃんと答えてもらわないとな?」
「っ、ぇ……」
「そうですよ、十代目……貴方は俺と山本、どちらを選ぶのですか?」
「ぇぇぇっ!?」

そう、二人ともツナが好きということは、二人はライバルだということで。

「十代目……」
「ツナ……」
「っ……!」

それまで友人だった二人が急に別の姿のように見えて、胸がドキドキと高鳴り始める。何せどちらも見惚れるような男前で、そんな二人に真剣な表情で見つめられたら……

(っ、じゃなくて!)

「そ、そんなの選べる訳ないよ!ど、どっちも好きだもん!」

しかも、それは友達としてな訳で……まさか、こんな展開になるとは思いもしなかった。自分みたいなちんちくりんが、学校で人気者の二人から迫られるだなんて。

すると、

「選べない、か……まぁ、急に言われても無理だろうなぁ」
「そうだな。ということは……」
「ほぇ……?」

納得したのかしていないのか、二人は神妙に頷くと……いきなり、ツナのネクタイに手をかけ、カッターシャツのボタンを外し始めた。一瞬、ぽかんとしてしまうツナ。

「ち、ちょちょちょっ…な、なにっ…!」
「何って、俺達はツナが好き。ツナも俺達が好きなんだろ?」
「ということは……ヤッても良いってことですよね!?」
「はぁぁっ!?」

どこをどう間違えればそんなことになるのか。というか、獄寺の息が荒くて怖い。

「よっしゃツナ!俺のテクニックで夢中にさせてやるから覚悟しろよな!」
「なぁっ…!?」
「俺のことをより好きになってもらうためにも、身体を重ねて深く繋がりましょう!」
「ちょっと待てぇぇっ!」

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