蜘蛛の糸に絡まった兎ちゃん

□みんなでお出掛け
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「おー!!」


やってきました中華屋さん!!
テーブルいっぱいに並ぶ料理に目を輝かせるのは俺とうぼーとノブ。
隣にはちょっと呆れた様子のフィンとじぃーっと目の前の料理を見つめるふーたん。


『いただきます』

「『『いただきまーす!』』」


行儀よく手を合わせる盗賊のみなさんと海賊一名。


「めーしー!!」

『うるさいね』

『取ってやるから、届かないとこは取ってやるから座ってろ!!』

「ちぇ・・・んじゃ麻婆豆腐!」

『ん、ほらよ』


フィンに取ってもらった麻婆豆腐を頬張っているとヤツを見つけて身体が固まる。


「・・・!!」

『あ?どうし・・・あぁ、そうか』

「な、なんで麻婆豆腐に茄子が入ってんだよ!!」


見たことないぞ、麻婆豆腐に茄子なんて!!
麻婆豆腐を睨み付けていると隣から伸びてきた手に奪われた。


「ふーたん、食べてくれんの?」

『どうせワタシかフィンクスに食わせるつもりだただろ』

「バレてたか・・・ありがとふーたん♪」


それからエビチリを食べて春巻きを食べて八宝菜を食べて・・・
幸せ過ぎて死にそうです。←


「んまーい」


杏仁豆腐をパクりと食べてにへっと笑う。


『・・・ほんとに良く食べるね』

「マチが食べないだけだよー、俺の妹も俺ぐらい食うぞ?」

『それはアンタの種族だからでしょ』

「あ、そっか。人間ってあんまり食費かからなさそうだな」

『まぁあんなのもいるけどな』


あんなの、と指差されたのはうぼー。
確かにあんなに身体がデカかったら食うよな。


「俺神威について行ってなかったら今頃破産してる自信あるもん」

『ついてって、宇宙海賊?』

「うん。食費とか気にしたことねーけど、俺と神威のせいで破産しかけた時あったんだって。上層部の奴と阿伏兎に泣きつかれたし」

『な、泣きつかれた?』

「もう少し食べる量を減らしてくれって」


ま、ムカついて暴れたら何も言われなくなったけど。と笑って言うとシャルとフィンが顔をひきつらせた。


「ふーたん、杏仁豆腐うまいよ。食う?」

『食べてやらないこともないね』

『暴れた・・・って、何したの?』

「なぜ上から・・・。ん?船半壊」

『は、ははは・・・』

『笑うしかないなこりゃ・・・』

『うまいねコレ』

「あん時のアイツらの顔は傑作。うまいだろ?」


また半壊させようかな・・・。
なんて、めんどくさいからしないけど。


『そうだ、カンナ』

「ん?」


今まで黙々と食べていたクロロが思い出したように口を開く。



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