Lost Feeling

□†FIVE†
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《悠葵side》


ガラッ


『あ、銀さん悠葵さんお帰りなさ―――』



出迎えてくれた志村が紗那を見て固まる。



「見つけた」

『紗那さん、ですか?』

「はい!』

「コイツが志村新八だ。」

「新八さん悠葵の手当てありがとうございました!』

『いえ!よ、良かったですね悠葵さんっ』


グスッと鼻を啜る志村。


『朝から煩いネ・・・
あ、悠葵おはようアル!』


「あぁ、はよ。コイツ紗那」


隣にいる紗那が頭を下げると神楽の表情が変わった。


『―――っ貴様!悠葵に何をしたアル!!』


神楽は紗那を見るなり番傘を手に威嚇をし始めた。


『神楽ちゃん?!』


志村の声なんて聞こえてないだろう。


「やめろ」

『ああああ!』


ガキィィン

あたしは素早く紗那の前に行き腰から刀を抜いて番傘を受け止めた。


『悠葵!どくアル!!』

「殺されてぇか」

『―――っ』

「悠葵やめて・・・』

『なんで悠葵が記憶を失わなきゃならなかったアルか・・・』


ペタンとその場に座る神楽に紗那が近づく。


「神楽・・・ちゃん?小さい頃悠葵と仲が良かった?』

『っ・・・そうアル』




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