短編
□ドMとバカと時々ドS
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「たまにキリッ たまにパリッ」
友人である岸辺の発言にポカンとする俺。
「…何それ」
「え?だーかーらー俺'sにゅうふれんどのイメージじゃん」
「へえ」
岸辺ってバカだな。ようし、これからは岸辺と書いてバカと読もう。食堂にいるみなさーんこいつ、バカですよー
「ナニ、こいつが岸辺の友達?」
ふいに、俺の上の方から透き通った声がした。
「そーそ!岸辺の親友の竹川!」
自分を名字呼びすんなバカ。誰が言ってんのか分かんなくなるだろが。ていうか俺ら親友だったのか。みなさん、俺が岸辺の親友、竹川です。
「ども」
俺が声の主へ挨拶しようとすると髪を掴まれた。
「イダダダダダッ」
俺、涙目。
透き通った声の主は、肌も、切れ長の目も、黒髪も透き通るように綺麗だった。
「ふうん、カッワイイネー」
何が起こっているのか分からないうちに手を離された。そして声の主は颯爽と去っていった。何だよカワイイネって。完全棒読みじゃねえか。イヤ、そもそも俺、可愛いって言うよりむしろカッコイイだと思うんですけど(俺ナルシストじゃねえから!)
「………なんか『この下等な虫ケラが』みたいに笑われたんだけど…」
「下等?低空飛行みたいな?」
そう言ってバ…岸辺は低空飛行であろうジェスチャーをした。
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