おれだけじゃないハズ

□▼はがねの せいしんを てにいれたい
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「「せーのっ」」



暁と一緒に掲示してある紙から自分の寮部屋を探す。

「村井〜むらい〜…むらいたく〜」

生徒数がバカみたいに多くて、中等部・高等部の寮が繋がっているもんだから探しずらいったらありゃしない!

んー…なかなか見つからない。
自分で自分の名前をずーっとぶつぶつ言ってるおれは変人ですか?大丈夫ですか?おれとしては大丈夫じゃないんですけどね。
掲示してある紙をガン見しているうちにみつけた!
村井拓!


「ひっ…一人部屋…」

「まじで!?」


暁もびっくり一人部屋☆

この学校の寮は生徒会やらなんとか委員長やら以外は大概2人部屋のはず。

…おれ…余っちゃったのか…

な、なんじゃそりゃ…
さっきまでのおれの緊張返せええええええええ!!!どうしてくれるんだよ!!!おれの朝飯!!!おれのコーンスープとオムライスゥウウウウゥウゥゥウッゥゥ!!!


「あ、俺、拓のお向かいさんだ」

暁が優しく目を細めて言った。

「まぁじで!?」


アレ…目からコーンスープが…?前が霞んで見えないや☆
イヤアアッんもう!
神様ったらすんごい!何もう…すっごい神がっかってる!有難すぎる!今なら神様に抱かれちゃっても良いです☆あ、やっぱ無理。


「なんか感涙(?)してるトコ悪いけどさ、荷物、部屋に置いてこようぜ」


暁はおれを気遣ってか、腰に手をまわしてくれた。支えてもらわなくてももう大丈夫だけど、この喜びを噛みしめながら今のうちに暁に甘えておこう。


「了解!」


暁の横でビシィッと敬礼して、大荷物を持って今日から過ごす部屋へと向かった。



 
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