おれだけじゃないハズ
□▼はがねの せいしんを てにいれたい
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おれの中学校は同級生が200人強いて、当時、おれの成績はギリ90番代ってトコだった。
ひ、低くはないっ…はず…!
だって真ん中あたりじゃん…!?
そんなおれが幼等部からエスカレーター☆な全寮制の私立男子校に高等部から入学することになりました〜
中・高等部は頭良くないと入れないんだぜ〜?すごくな〜い??
え?なんで合格したかって?
母親が株でちょっと儲けちゃってね☆=
うわぁ〜…つらい☆
だっておれスッゲエ人見知りだし(考えただけでガクブルっちゃうよ!)、なかなかな不良さんがいらっしゃるって聞くし、ふぉもさんも多いってきくしで…うっうわあああああああってなっちゃいますよ、そりゃ。
こんなに足震えちゃいますよ、そりゃ。
こんなに吐いちゃいますよ、そりゃ!
「入学式からこんなで大丈夫かよタク〜」
「っうぐぇ……アキラァ…」
心配そうに覗き込みながら背中をさすってくれているのは中学校からの友人、佐伯暁(サエキアキラ)。
初等部の頃この学校で学んでいたらしい、頼れるおれの理解者…いいえ、オカンです。
オカン…いや、暁のさわやか☆イケメン顔を見ながら心を落ち着かせる。
おれならイケル…がんばれる…おれには第二の母が付いてるんだぁぁぁぁぁああああぁっ!!!
ぐわん
「うぐっ」
暁がおれの肩を掴んで前後に揺らした。
「タク…お前また目イッてる…!ポケ●ンで言うと戦闘不能の目になってる!」
「ま…まじか…サンキュ…」
うふふアハ☆
入学式前に寮部屋見ようとするだけでこんなだなんて☆
先が思いやられるったらないよ☆
「寮部屋、俺が見ようか?」
アキラァァァお前ったらどんだけ優しいんだよ!すき!人としてすき!
だ、だけどこんな事で暁の手を煩わせるにはいかない!
「イヤ…これから頑張るためにも、今おれ自身が勇気をだして見ようと思うからちょっと待ってて…」
「お!そっか、じゃあ準備できたら『せーの』で見ような!」
わしわしっとおれの頭を撫でながら暁はニッと笑った。
暁…お前はほんと爽やかボーイだ…