過去拍手
□湿布
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ちくしょう。
なんで俺の部屋に勝手に入って来れるんだ、こいつらは。
なんで俺の部屋の合鍵を持っているんだ、こつらは。
「シュウなんか臭いぞ」
こいつ…もとい、うちの学校の生徒会長は俺に喧嘩売ってんのか。
「あ、俺の湿布っすね」
臭けりゃ俺にくっつかなきゃいいのに。
嫌なら俺の部屋に来なけりゃいいのに。
というか帰れ。
「え!?まじかよシップ!?」
「苦手っすか?苦手なら出てってください」
「あ、嫌ってわけじゃないぞ!シュウ、どっか怪我したのか?」
180pほどある男の上目使い。
きつい。
「まー、肩こりみたいなモンです」
「一人で貼れたのか?」
俺はガキか。
「ああ、大変でしたね。シワクチャになって。」
「なんだよシュウ、俺様にたのんでくれれば貼り付けてやったのに」
「え…すいません。なんか生理的に嫌だったので。」
「シュウ…」
あれ、なんだこれ。
なんで会長は少女漫画の主人公が告られた時みたいな顔してんだ。
なんでほほ染めてんだ。
「俺様を…幸せにしろよ…」
「帰ってください」
−−−−−−
いつものように可哀そうなシュウでした。