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□2014年記念140字
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羽の欠けた天使。小さな女神像ともみえる其れはかつては水を湛えていたであろう壷に彫られていた。師匠のお手製だと自慢げにリザは語り、「でも…壊れてしまったんです」最後にポツリと水を流す部品が破損したと呟いた。自分の働き次第で漏刻が時を刻む日も来るだろうと、少女のささやかな幸せを願う。
序/ロイアイ



「えっ…駄目よ、我慢して」恋人記念日の祝いを二人でした帰り道、リザ先生にキスをねだってみる。つれない返事にふてくされて背を向けていると後ろから肩を叩かれた。少し間を置いて振り返ると、「今日はこれで最後にしましょう…ね?」と左頬に唇があたる感触。もう、ずるいよ。明日まで待てなんて!

キスのお題から/増田くんとリザ先生
 

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