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□Lyu:Lyu
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文学少年の憂鬱
私がLyu:Lyuを知って初めて聴いた曲。
太宰治を思わせる歌詞が出てきますね。
ポルノグラフィティの
「今宵月が見えなくとも」
でも太宰は出ました。
私も太宰は結構読みました。
人間失格はもちろん読みましたし、
短編ものも結構読みましたね。
太宰=暗いイメージが付きまといますが
作品自体は
小さな幸せについて
書いてるんじゃないのかなー
とか思うものもありました。
ただ暗い気分でいるときに読むと
暗い気分を助長させるような気も
たしかにしましたね。
なのでおそらく
「少年」には太宰が
理由はどうあれマイナスに
働いてしまったのかもしれません。
それから
太宰に関して言えば
その作品はもちろんですが
太宰の生き様に興味を持つ人も
多いのではないかと思います。
なんとなく「少年」も自分の生き方と
比べてますよね。
♪あなたのようにはなれないよ
僕は文学好きなただの人
ここがなんとも真実で
悲しい。
太宰は
恥の多い人生で嘘ばかりついて
自殺している。
でもその名を残しています。
教科書にさえその名を
見つけることができます。
でも一方で「僕」が同じことをやっても
「ただの人」なんですよね。
さて、
この曲で私が好きなのはずばり
無音状態のところです。
ラストで
♪文学好きのただの人
のあと音が途絶えます。
あの瞬間、何もかも捨てたいけど
何も捨てられない「少年」は
何を思ったのかな。
とか
あの「間」の前の「少年」と
後の「少年」では
何が変わったんだろうとか
いろいろ考えさせられます。
そしてPVもラストが意味深です。
見てない方は
ぜひ。