頂き物&捧げ物
□茶飯事
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[茶飯事](2/6)
机の上に並ぶ豪華な晩御飯。
若干負けた気がしたが
何もなかったかを装い
いつもの席へ腰掛けると
レン君と降ろされたレンも座った。
確かに料理は3セットづつある。
「まだ御飯食べてなかったの?」
私がそう問いかけると同時に
レン君は白御飯を口に含んだ。
そして質問にはレンが答えた。
「マスターと食べたかったから待ってたんだよ!」
「そっか。有難う」
そう言い笑いかけるとレンは
嬉しそうに笑って御飯を食べ始めた。
私の膝の上で。
レンが座ったのは私の上で、
それがさも当然かの様な顔をしているため正直突っ込み辛い。
「あ、えーと…じゃあレン君は?先食べてて良かったのに」
「食べようとしたら帰って来たから」
訳 :: 一緒に食べたかったから待ってました
勝手に解釈して1人で納得し、
「そっか、待っててくれたんだね有難う」
と言ってみる。
するとレン君は頬を赤く染めて言い返してきた。
「誰もそんな事言ってない!」
「言ってなくても思ってた」
「思ってもない!」
顔を赤くして答えるレン君。
そんなレン君をキョトンとした顔で見つめるレン。
「ん?どうしたの、レン?」
レンに問いかけると、レンは「何でもない」と首を振った。
可愛い、癒される。
「つか待て、自然すぎて見落としていたが何でマスターの膝に座ってるんだお前は」