頂き物&捧げ物

□茶飯事
2ページ/5ページ

[茶飯事](2/6)





机の上に並ぶ豪華な晩御飯。

若干負けた気がしたが
何もなかったかを装い
いつもの席へ腰掛けると
レン君と降ろされたレンも座った。

確かに料理は3セットづつある。

「まだ御飯食べてなかったの?」

私がそう問いかけると同時に
レン君は白御飯を口に含んだ。

そして質問にはレンが答えた。

「マスターと食べたかったから待ってたんだよ!」

「そっか。有難う」

そう言い笑いかけるとレンは
嬉しそうに笑って御飯を食べ始めた。

私の膝の上で。

レンが座ったのは私の上で、
それがさも当然かの様な顔をしているため正直突っ込み辛い。

「あ、えーと…じゃあレン君は?先食べてて良かったのに」

「食べようとしたら帰って来たから」


訳 :: 一緒に食べたかったから待ってました




勝手に解釈して1人で納得し、
「そっか、待っててくれたんだね有難う」
と言ってみる。
するとレン君は頬を赤く染めて言い返してきた。

「誰もそんな事言ってない!」

「言ってなくても思ってた」

「思ってもない!」

顔を赤くして答えるレン君。
そんなレン君をキョトンとした顔で見つめるレン。

「ん?どうしたの、レン?」

レンに問いかけると、レンは「何でもない」と首を振った。
可愛い、癒される。





「つか待て、自然すぎて見落としていたが何でマスターの膝に座ってるんだお前は」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ