ミルフィーユ
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「何でそんなに嫌そうなの?ご馳走がタダで食べられるのよ?」
『んーそこはいいんだけど。父上がうざいの。化粧しろって1ヶ月前から。1日20回くらい言われる』
「ノイローゼになるわぁ。それ」
『だしょ?だからねー』
ダダダダダダッ
ガラララララッ
「おはようで御座るっっっ。香莉っ!」
ニコニコ笑顔で言う幸村。
おいおい。
どんだけ香莉好きだ。
私もいるよ。絶対見えてねぇなぁ。こいつ。
「おはよう★ダーリン」
確かに香莉ちゃんは可愛い。
そこのへんにいるケバいのなんて比べ物にならないくらい。
だが
そのオーラなんとかして。
周りが恥い。
「あ、里央もいたで御座るか。おはようで御座る。」
気づくの遅いから。
『おはようでござる。幸村、ここで香莉とチューしてよ。エッロイの』
「なっ……」
「はぁー。里央ー。ごめんってー。ダーリン馬鹿で初だからやめてあげて」
酷い。酷い。
初は分かるけど……馬鹿まで付けんくても。